受験生の皆さんはセンターリサーチが返却されている時期だと思いますが、目標にしていた点数はクリアできたでしょうか。
国語の古文など易しくなったと思われるものもありますが、全体としての難度はほぼ昨年並みなのではないかと思います。
上位層の人ならともかく、現実的にはなかなかセンター試験で私立大学に合格するのは難しいところですが、皆さんが合格していることを祈っています。
さて、この投稿の初めに指摘したところですが、実はこの素晴らしい教材には接続詞という単元がありません。(投稿の初回に指摘した通り分詞構文で軽く触れています。)
そこで、次の分詞構文に入る前に接続詞について軽く触れておきたいと思います。
分詞構文を学習するうえで接続詞の仕組みをきちんと理解しておくことは欠かせないと考えられるからです。
等位接続詞・従位(従属)接続詞といった接続詞での用法の違いももちろん重要ですが、とりわけ重要なのは接続詞と前置詞の構造上の識別ではないでしょうか。
高校入試の問題でも出題される可能性がある書き換え問題を例にして考えてみましょう。
次のふたつの文章が同じ内容になるよう書き換えられるでしょうか。
①We went to the zoo while he was staying in Japan.
②We went to the zoo ( ) his stay in Japan.
構造上の違いをきちんと認識したうえで正解して欲しい問題です。なんとなく単語の意味から解答を出すだけでは高校英語で苦しむことになります。
①の文章でイタリック体にした「while」の品詞は接続詞です。まずここを確認しておいてください。
そして、英語の接続詞では、特に従位接続詞ですが、接続詞のまとめる節内には原則として「S+V」がなければならないというのがルールです。
①の文章で言うと「S=he」で「V=was staying」です。
そこで②の文章を見てみると、こちらでも「stay」が使われていますが、所有格「his」の後ろにあるので「stay」の品詞は名詞ということになります。
したがって、接続詞を入れてはならない構造ということになります。
名詞を中心とした語句をまとめられるのは何かとう言うと、英語では前置詞になります。つまり()には前置詞を入れればいいという結論が出ます。
この構造上の違いは明確に理解しておきたいところです。
例えば「while his stay in Japan」というのは日本語的に意味が通じそうでも、英語の構造上は間違いということになりますね。
まとめておきましょう。
・(従位)接続詞⇒接続詞のまとめる節内には主語と動詞がある
・前置詞⇒後ろに来るものは(代)名詞または動名詞
このルールをきちんと守って設問に取り組むようにしていけば、文法上の構造を理解したうえで解いているということが言えますね。
確認するためにぜひ問題演習をすることをおススメします。