助動詞2回目はポイントがふたつあります。大きくまとめると
①慣用的な表現
②過去の事柄に対する助動詞の表現
ということになります。
①についてはまさに知識事項の繰り返しになり、教材の焼き直しになってしまいますから、ここで書くことはやめておきます。
少しだけポイントを言うと「否定文の作り方に注意」することでしょうか。
具体的には、「had better」「ought to」「would rather」などの否定文ですね。
まさか「had not better」とか書いていないでしょうか。きちんと確認してください。
今回ポイントを指摘しておきたいのはやはり②です。こちらを大きくふたつに分けると
(1)現在から見た過去の事柄についての推量
(2)過去の事柄についての後悔
このように、視点はあくまで現在にあることがポイントです。(2)には後悔だけでなく、非難の意味が込められる場合もあります。
まず(1)について、どういうことになるのか、ふたつの文章を比べてみましょう。
It may rain.(雨が降るかもしれない)
It may have rained.(雨が降ったかもしれない)
日本語を見ると「降る」と「降った」が違っています。この「する」と「した」で使い分ける場面が大きく変わってきます。
では、
・朝起きて外を見ると道路がびっしょりに濡れているけど今は雨は降っていない
・朝起きて外を見ると空が真っ暗で雲だらけだけど今は雨は降っていない
どちらに使うのがふさわしい表現か考えてみてください。
次に(2)のポイントです。こちらに関しては共通して「~だったのに」という言葉を文末につけることで表現内容を正確につかむことができます。
私もそうですが、みなさんも「昨日やっておけばよかったのに」ということをよく口にしたり、心の中で思ったりしますね。
ということは国語の表現で言うと反語的な内容が含まれることになります。実際には「昨日やっておけばよかったのに(やらなかった)」ということです。
ちなみに、(1)(2)のどちらも基本形は「助動詞+have+過去分詞」です。教材によっては「助動詞+完了形」と表現してある場合もあります。
助動詞を身につけられれば、表現の幅が広がることになりますので、しっかりマスターしておきましょう。