時事問題

かみ合わない議論

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こんにちは。
早いものでもう金曜日…この一週間はとても短く感じられました。
日曜日は参議院選で、テレビも特番ばかりになるのでしょうか。
一つ楽しみにしているアニメがあるのですけど、放送されるのか心配です。

今日は選挙について触れてみたいと思います。
タイトルにもしてみたのですが、“経済”についての自民党と民主党の主張についてです。
テレビでの党首討論などを見ていても、何だかすれ違っているような気がしませんか?
何というか、ケンカにもならないといった様子なんですよね。
中高生も経済について学びますけど、おそらく何故そうなっているのか分からないのではないでしょうか?
若干難しい内容ですので無理もないのですが、今日はここでかみ砕いて説明してみましょう。
※断っておきますが、一方の政党に肩入れする意図はありません。フラットに書きます。



簡潔に言うと、『両党では思考が異なる』ということです。
自民党は“経済成長が最優先だ”と考えているのに対し、民主党は“経済成長は最優先ではない”と考えています。
これは選挙での応援演説などを通して私が感じたところですが、まあ大体こんな感じでしょう。

両党の経済観を“超”大まかに表現すると次のようになります。
あくまで中高生向けですので、一部精度を欠く表現になっていることはご容赦下さい。

◇自民党◇
まずは企業を応援して、経済成長する→企業利益が増えれば給与も上がり、生活も良くなる
言い換えると、『パイを増やして、それをみんなで分ければ豊かになる』ということです。
◇民主党◇
公共事業を減らしたり、税率を上げてある程度の税を確保する→手当などの形で国民に還元して、生活を良くする
言い換えると、『今あるパイの分け方を考え直せば、豊かになる』ということです。
※集めた税を国民に還元することを「所得の再配分」と言います。覚えておこう!!

で、お互いの政策の批判は次のようになります。

◇自民党→民主党◇
経済成長せずに税率を上げたりすると、企業経営が難しくなり、結果的に国民生活にも大きな影響が出る
◇民主党→自民党◇
企業利益が増えても給与が上がるとは限らないし、物価が上がったら国民生活は苦しくなる

とまあこんな具合に、議論は平行線をたどってしまうわけです。
経済学だと一事が万事こんな感じで、なかなかお互いの立場で考えてみたりはしないんですね。
例えば、パスサッカー至上主義者とカウンターサッカー至上主義者の意見がかみ合わないのと同じです。

でまあどちらが正しいってのは実際にやってみないと分からないのですが、今回は国民が判断を下すわけです。
ただ、経済以外にも論点がありますから、それを考慮する必要はありますけどね。
泣いても笑っても、あと数日で結果が出ますから、それを待ちましょう。
何か質問がありましたら、メールやコメントでお寄せ下さいませ。

今日はこれで終わりです。
ちょっとこういう記事を書くのは難しいです。
フラットに書かなければならないですが、それが本当に難しい。
ですので今日はやたらと時間が掛かりました。
ま、これも修行ですね。鍛錬あるのみです。

それではまた。

-時事問題

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