久しぶりのシリーズになりますが、今日は数研出版「4STEP」の変更点をみていきます。
七回目の今日は、数学Bの第1・2章「平面上のベクトル」と「空間ベクトル」です。
数学Bは初回ですが、今までと変わらず、特に追加された単元や内容はありません。
ということは、あったとしてもかなり細かい変化になりますので、神経を使いそうです(–;)
旧課程と変わらず、ベクトルは重要な単元ですから、重点的に勉強しましょう。
ベクトルも数列も苦手、となると数学はなかなか厳しい科目になってしまいますからね。
第1章「平面上のベクトル」
まず、旧課程の問題構成を見てみます。
STEP A(基本)…35
STEP B(標準)…46
発展問題…3
=============
問題数合計…84
これに対し、新課程の問題構成は以下のようになっています。
STEP A(基本)…35
STEP B(標準)…46
発展問題…3
=============
問題数合計…84
問題数はぴったり同じですね。
ですが、全く同じ構成になっているわけではなく、単元の組み替えがありました。
具体的に言いますと、旧課程では“ベクトルと図形”という単元に含まれていた「三角形の面積」が“ベクトルの内積”という単元に移動しました。
他には特に変化はなさそうで、その結果、『順番が変わっただけで、内容は同じ』と言えそうです。
第2章「空間ベクトル」
まず、旧課程の問題構成を見てみます。
STEP A(基本)…27
STEP B(標準)…34
発展問題…7
=============
問題数合計…68
これに対し、新課程の問題構成は以下のようになっています。
STEP A(基本)…26
STEP B(標準)…31
発展問題…7
=============
問題数合計…65
問題数は若干減少です。
これは主に、旧課程の“空間の基本的図形”という単元がカットされているためです。
この単元は、空間の点の座標の表し方、つまり(x,y,z)に慣れるためのものだったのですが、無くなりました。
つまり、導入の問題が減ったわけですが、『ベクトル』の問題と考えたときには特に影響は無いでしょう。
単なる点の座標の表し方の練習であり、ベクトルの問題ではなかったわけですから。
その他は大きな変化はなく、無風地帯と言えそうです。
まあ教育課程上も特に変化はありませんでしたから、当然と言えば当然なのですが。
今日はこれで終わりです。
次回は最終回の「数列」です。
数列は教科書の内容と入試問題とでかなりの乖離があり、頭痛の種になっている単元です。
それを放っておくのは好ましくないはずですから、ここは何かしら変化がありそうです。
というわけで少し期待しています(^^)
それではまた。