以前、「私立文系での数学受験」という記事を書きました。
これがなかなか好評でしたので、今日は『政治・経済』について書いてみたいと思います。
題して、第二弾「私立文系での政治・経済受験」です。
一般的な話ですが、政治・経済は地歴(日本史・世界史・地理)に比べて、負担が小さいです。
それは履修単位数からも明らかです。(標準単位数は、地歴は4単位で政経は2単位です。)
負担が小さいなら、多くの人が政治・経済での受験を選択するのが合理的ですが、実際はそうはなっていません。
これは何故でしょうか?
それは、大学・学部によって「政治・経済を受験科目として選択できない」ところがあるからです。
志望大学・学部の受験科目に政治・経済が設置されていない場合、地歴や数学を選択することになります。
また、併願で他大学を受験することを考えた場合、政治・経済選択だと選択肢が少なくなるので、この場合も地歴や数学を選択することが多いです。
さらに言えば、難関国公立を第一志望とする人は、そのほとんどが地歴を選択する必要があります。
二次試験で政治・経済が設置されている難関国公立大学は、数少ないからです。(その場合でも、センターで政治・経済を使う必要はありますが)
つまり、私大入試で政治・経済を受験科目で選択する人の多くは、以下のパターンのどれかに該当します。
1.私立専願である人
2.国公立大学を受験するが、二次試験で社会が無い人
※もちろん、例外はあります。
以下に、政治・経済で受験できる私立大学の文系学部を抜粋し、リストにしましたので、志望校の絞り込みや併願の決定などにお役立てください。
※全学部入試は除きます。また、詳細は必ず各大学の受験要項をご確認ください。
◇早慶上智レベル◇
◆慶應義塾大学◆
なし
◆上智大学◆
なし
◆早稲田大学◆
法学部
政治経済学部
商学部
社会科学部
教育学部
人間科学部
◇MARCHレベル◇
◆青山学院大学◆
法学部
経済学部
経営学部
国際政治経済学部
◆学習院大学◆
経済学部
文学部
経営学部
◆中央大学◆
法学部
経済学部
商学部
文学部
◆法政大学◆
法学部
経済学部
経営学部
社会学部
文学部
国際文化学部
人間環境学部
現代福祉学部
キャリアデザイン学部
スポーツ健康学部
◆明治大学◆
法学部
商学部
政治経済学部
経営学部
情報コミュニケーション学部
国際日本学部
◆立教大学◆
なし
首都圏の主要私立大学では上記のような状況です。
数学は、ほとんどの社会科学系の大学学部で選択可能でした。
ですが、政治・経済ですと、受験できない大学も出てきました。
慶應義塾、上智、立教は政治・経済選択ですと、出願不可能です。
※立教はセンター利用では受験可です。
受験科目の決定で失敗すると、行きたい大学の受験すら出来ないと言うことにもなりかねません。
ですので、志望校の選定や受験科目の決定は、出来るだけ早い時期に行うようにしましょう。
焦って考えると、あまり良い結果を生みませんので。
今日のところは以上です。
参考になりましたでしょうか。
大学受験は、ある意味人生を決める受験にもなりますから、しっかり準備しておきましょう。
それではまた。