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【センター試験】国語第2問:小説の傾向と対策

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前回まで、センター試験の現代文の特徴と第1問である評論の傾向と対策をまとめてきました。
3回目の今日は、第2問の『小説』について、傾向と対策を見ていきたいと思います。

1.第2問:小説の構成
問1…語句の意味についての問題(2点×5問=10点)
問2~6…文章内容についての設問(8点×5問=40点)
※標準的な問題構成です。年度によって少し違いがあります。

評論では“漢字”ですが、小説では“語句の意味”です。
易しいものも出ますが、二択まで絞って、その後が難しいかもしれません。
対策につきましては、第3項をお読みください。


2.分量と時間配分
評論同様に、時間にする分量は多いです。
しかも、小説が課される大学入試はそれほど多くないので、経験値的な意味でも厳しいでしょう。
(一般に、現代文では評論がメインになっていて、小説は出ないことも多いです。)

評論でも見たように、分量の推移を11年分見てみましょう。
小説は、会話文が多いことから、改行が多く、紙面に対する字数は評論よりも少なくなっています。
また、改行の多さも年度によって大分違いますから、ここではページ数のみ比較します。ご了承ください。

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ページ数は明らかに増加していますね。
この分量増加の傾向は、評論よりも小説で顕著です。
特に2013年度は2割近く増えていますので、時間配分が難しかったでしょう。
(しかも、評論も2割以上増えていましたため、平均点は過去最低レベルでした。)

具体的に時間を設定するのは難しいですが、使える時間は、評論と合わせて45分まででしょう。
それ以上ですと、古典に相等のしわ寄せが来てしまいます。
そう考えますと、評論での話の繰り返しにはなりますが、「時間配分を意識した練習を重ねる」ことが必要不可欠になります。

3.設問への取り組み方
それではまず、語句の意味の解法です。
過去問や模試などを解いた経験がある人ならば、日常生活であまり使わない語句の意味を問われ、困った経験があるのではないでしょうか。
そこで誰もが陥りやすい状況が考えられます。つまり、語句の意味を自分勝手に解釈して、前後の文脈でなんとなく通じるとらえ方をしてしまうのです。
これでは完全に出題者の策にはまっていますね。
最初に述べたとおり解答には必ず根拠があるので、辞書の意味から大きく外れた選択肢は正答にはなりません。
そのため、日常学習で意味が分からない言葉に出くわしたら、必ず辞書で確認する習慣をつけましょう。
この設問では、熟語の意味だけではなく、慣用句や故事成語などにも注意が必要です。
また、日頃何となく使っていて、あまり意味を考えたことがない語句などにも注意してください。
実際の出題例では「つくづくと」などですが、分かっていそうではありながら、すぐに意味を答えられなかったりしますよね。

小説の設問は語句の意味を問うもの、心情・場面などを問うもの、問題文の表現(技法)を問うものとに分けられるでしょう。
評論にあわせて言うならば、全体の理解が必須なのは表現を問うものですが、心情に関しては登場人物の状況の移り変わりにより、最初から最後まで一貫しているわけではないことに注意が必要です。
主張をころころ変える評論文はありませんが、心情が変化していくのはストーリーの展開上ある程度想定されることですよね。

まずは小説の中心とも言える心情に関する設問から検討しましょう。
ストレートに「楽しい」「悲しい」と書いてあれば問題はありませんが、それではほぼ全員正解してしまいますね。
したがってよく言われるとおり、小説では、人物の行動や、情景(状況)の描写から根拠を見つけるのが鉄則です。
さらに、選択肢からも絞り込みができます。
心情に関する設問では、文末が「・・・という気持ち」「憤り」「怒り」などの具体的な心情表現になっている選択肢が一般的なので、まずはその部分に消去法を使うとよいでしょう。
センター試験の選択肢は文章が長く、すべて読んでいると混乱してくるおそれがありますから。
このように選択肢をチェックするポイントを限定することで、ミスを減らせるのです。
ここで注意するのは『言い過ぎ』の表現です。当然、自分の感想を入れてはいけませんね。
どの表現が言い過ぎに当たるかは、熟語や語句の知識が正確であれば、判断に困ることは少ないと思います。
日ごろから正確な言葉の遣い方ができるようにしておくことが大切なのです。

さて、表現を問うものですが、問題文が長いため一読してから最後に設問を見ると、該当箇所を探すのに手間取ってしまうことがよくあります。
したがって、この種の設問に関しては、必ず先に設問に目を通したうえで、選択肢に本文の表現が引用されていないかなども確認しておきましょう。
選択肢をチェックする際の注意事項は、心情に関する設問と同じです。
特に文末の表現を比較することで正答にたどり着きやすくなることが多いものです。
ある年度の過去問から引用(同一年度からの引用ではありません)すると、「ヒーロー的な存在であることも明らかにして」「・・・であるという関係を具体的に示して」や、「隠喩を用いないことで、音楽の描写を・・・」「母親と息子のずれの大きさを強調」などという表現があります。
この部分はほぼ選択肢の文末に当たるところですが、このような部分の語句を正確にとらえることで消去法が使え、正答に近づけるでしょう。
やはり、語句の正確な理解が必須なのは評論と同じですね。

今日はこれで終わりです。
三回にわたって、センター現代文シリーズをお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
一見何のパターンもないように見える現代文でも、ある程度のパターンのようなものがあることを分かっていただけたかと思います。

もちろん、これを知っているから点が取れるわけではないですから、そこから先の練習が必要になります。
基本的には過去問を使うべきですので、まずそこから手をつけてみてください。
自分でペースを決めて、丁寧に学習を進めれば、必ず結果は着いてくるものと思います。頑張ってください!!

それではまた。

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