高3生・既卒生ですと、そろそろセンター試験について考えている人も多いかと思います。
そこで、今日から数回に分け、『センターの現代文』の分析と解法をまとめます。
センターでは古文と漢文の対策が取りやすいがために、そちらを優先してやってしまう傾向があります。
現代文は対策を取りにくいので、対策が後回しになりやすく、結果手遅れになる例が多いです。
現代文は完成までに時間がかかりますから、早い時期に方法論を学び、練習を積み重ねることが必要です。
力さえついてしまえば、点数は安定し、得点源になり得ます。
ブログという形式で限界はありますが、できる限り簡潔にその方法論をまとめていきます。
初回の今日は、「センター試験の現代文と国公立・私立大入試の現代文の違い」について共有しておきたいと思います。
センター試験の現代文と他の大学入試の現代文とでは、大きな違いがあります。
それは何でしょうか?問題文のレベルでしょうか、それとも試験時間でしょうか、それとも傾向でしょうか…
このように色々と挙げていくと確かに違いはあるでしょうね。
しかし、もっとも大きな違いとは、解答が公開されるということなのです。
したがって、解答には必ず合理的な根拠がなければならない、という大きな制約がつきまとうのです。
そういうことから、受験生が(もちろん私たちもですが)設問に取り組む場合には、必ず根拠を見つけられるという結論になります。
したがって、センター試験の現代文の設問を解く際には、他の入試にもまして根拠を見つける『作業』をしなければならないと考えてください。
他の入試問題でも同様ですが、評論の主張に対して自身の主観を入れた評価をしてしまったり、小説を鑑賞してしまったりすると解答にはたどり着けなくなるのです。
また、センター試験が難しいと感じられるのはとにかく時間に比してのその分量です。
現代文の中でも特に小説は問題文、そして選択肢の文章が長いので、長さに対する慣れを作ることも重要ですね。
次回以降、評論と小説を別個に見ていくことにします。