こんにちは。ナンバー・ゼロです。
カレンダーを見ると、今日は敬老の日です。そして明日は秋分の日ということで、世間一般には4連休といったところでしょうか。何年か前からこのあたりの連休をシルバーウイークと呼んでいますが、私のような世代にとっては敬老の日が15日のイメージが強く、今一つピンときませんが。
連休を楽しく過ごしたいのは人情でしょうが、コロナウイルス感染予防対策や台風の進度など、悩ましい連休にはなりそうです。いろいろとお気をつけて連休をお過ごしください。
さて、今回は第4問について見ていきましょう。
今までとの大きな違いは、独立した英文が二つあることです。さらに、CEFRのランクも上がっているため、英文そのもののレベルが上がっています。
ここで予想される英文のジャンルとしては、日常生活において身近なテーマについての、それほど長くない記事、レポート、投稿、評論、資料などが考えられます。それほど長くないという表現をしましたが、このプレテストでは二つの英文を合わせると500語程度にはなるため、全体としてはそれなりの長さになります。300語から500語くらいの英文を日常的に読み、どのくらいの分量なのか慣れておくようにしましょう。
このレベルの問題の場合、日頃からきちんと語彙や文法など読解の基礎となる知識をつけ、英文を読むトレーニングを積んでおかないと、まずは読むことに苦労する可能性も出てきます。とはいえ、共通テストだけではなく、難関私大・難関国公立大を視野に入れて学習している生徒さんたちは、このレベルの英文はスラスラ読めるようにしっかり練習しておきましょう。
さらに、設問に関しても特徴的なものが出てくるため、共通テストの形式や傾向に慣れておくことも必要になるかもしれません。センター試験でも、大問ごとの問題集や参考書が数多く出版されていましたが、共通テスト対策でも同じようなものが今後出てくるでしょう。こちらでも、機会があれば紹介するようにしていきます。
⇓⇓⇓問題はこちら⇓⇓⇓
第4問
【Comment】
問1
早速、特徴的な設問が登場しました。書き出しが『Neither A nor B』となっているため、二つの記事に書かれていない内容を選ばせる設問です。裏を返せば、一方に書かれていることは解答にならないので、注意して解答してください。
問2
二つ目の記事の筆者の出身を問う設問です。さすがに大学受験ですから、問題文中にストレートに書かれているとは考えにくいですね。問題文中の『my home country』とそれを含む文章をに気づけば、一つ目の記事のグラフにたどり着けるはずです。
問3
設問の書き出しに『articles』とあるため、一つの記事だけで解答するとミスになります。方向性として、『good effects』に関するそれぞれの記事のまとめ、ポイントを考えながら選択肢を見ると良いでしょう。
問4
設問に解答箇所が二つあります。内容を確認すると、この設問も両方の記事から解答を探すものです。解答番号25の前にある『they』は、解答番号24の前にある『students』を指していますね。筆者たちが『students』に対して述べている部分を探しましょう。
問5
レポートのタイトルをつけるという趣旨の設問ですが、要はこの二つの記事のタイトルをつければいいということ。読書の効果について説明したうえで、読書をするようにいていこうという主張(opinionとも言えます)が二つの記事に共通している内容だと、自分で答えられるようにしておきましょう。
※こうして見てみると、すべての設問で二つの記事を参照する必要がありました。今後の共通テストの傾向になっていくかもしれませんね。
それでは第4問のまとめです。
①記事の内容を自分の言葉で一言で(タイトルをつける感覚で)言えるように練習しておく。
②現代文の読解と同様に、文脈を意識しながら、英文全体の概要(要旨)と筆者の主張を捉えられるようにする。
③二つの記事に書かれている内容、どちらにも書かれていない内容など、選択肢をきちんと分類できるようにしておく。
④問題文以外にグラフや表などがある場合には、そこにも解答の根拠がある前提で設問に取り組む。