先日に続けて、数研出版「4STEP」の変更点をまとめていきます。
六回目の今日は、数学Ⅱの第6章「微分法・積分法」です。
今までと同様に、この単元でも特に新しく加わった項目はありませんが、関数の次数制限が緩和され、その影響があると思われます。
具体的に言うと「四次以上の微分」と「三次以上の積分」が出てくるはずです。
今までも、発展内容として扱われていましたが、おそらくそれらがSTEP Bへと移ってくるはずです。
後はそれらの割合ですが、考えても仕方がないので、実際に比べて見てみましょう。
まず、旧課程の数学Ⅱの「微分法・積分法」の問題構成を見てみます。
STEP A(基本)…33
STEP B(標準)…68
発展問題…18
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問題数合計…119
これに対し、新課程の問題構成は以下のようになっています。
STEP A(基本)…33
STEP B(標準)…76
発展問題…8
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問題数合計…117
問題数だけを見れば、若干減っています。
今まで増えることはあっても、減ることはなかったのでこれは意外です。
ですが、問題を統合してまとめていることが理由で、小問で見るとそれほど変わっていません。
また、発展問題の数が大幅に減っていますが、これは先述のように、発展問題からSTEP Bへの移行があったためです。
具体的には、やはり「四次以上の微分」と「三次以上の積分」の単元で10問近くの移行がありました。
ですが、今までも入試で当たり前のように出題はされていましたから、これで困ることは特にないでしょう。
他には新しいものが2~3問加わった程度で、全体として見れば大きな変化はありません。
今日は以上です。
これで数学Ⅱが終了しましたが、全体的に計算量が増えている傾向があります。
センター試験の数学ⅡBの問題量の多さは有名ですが、それに対応した形なのかもしれません。
次回は数学Bの「ベクトル」です。
目次を見るだけでも、ボチボチ変化がある予感がするのですが、トータルで見るとどうなのでしょうか。
メジャーな変更点がないと、一つ一つを細かく見ていかなければならないので、結構大変ですね。
ですがあと少しで終わるので、頑張りたいと思います。
それではまた。