こんにちは。
今日は英単語帳である「英単語 WIZ1900」と「英単語ターゲット1900」を比較してみたいと思います。
ここで何度か取り上げている「WIZ1900」は、生まれて1年もたっていない新しい単語帳です。
それに対して、「ターゲット」シリーズは四半世紀以上の歴史をもつ単語帳です。
単語帳に限らず、新しい参考書を使うには勇気が必要です。
受験では失敗が許されないので、一般的に新しい教材は避けられ、定評のある教材が選ばれる傾向にあります。
これは新しい参考書がいいとか悪いとか、そういう問題ではなく、人間心理がそうさせるのです。
ですが、後発の新しい参考書は、旧来の参考書を研究してつくられていますし、データも新しいわけです。
そうなると、優れた参考書である可能性は十分あります。
受験生に、新しい参考書をじっくり比較検討する時間があれば良いのですが、実際はそういうわけにはいきません。
「そんな時間があるなら、さっさと勉強しなさい。」と言われてしまうでしょう(T_T)
まず、最初に比較する条件をまとめておきます。
「英単語 WIZ1900」…第1章 入試基本レベル(880語)
「英単語ターゲット1900」…Part1 常に試験に出る基本単語(800語)
それぞれの単語帳で、『基本』と位置づけられているセクションを比較します。
実際問題、「ターゲット1900」の方が全体としてのレベルは高いでしょう。
「ターゲット1900」は"難関国公立2次・難関私立"までカバーしますが、「WIZ1900」は"標準レベル"までしかカバーしません。
2冊の使い分けは受験する大学のレベルに合わせるべきですが、『基本』レベルでは重複する部分があるはずです。
重複する『基本』レベルの英単語を比較することで、それぞれの単語帳の特徴をつかめるはずです。
割合にすると、4割くらいの英単語が被っているわけですが、意外に少ないですね。
ただ、「WIZ1900」の欄外の派生語やPart2まで含めると、かなりの数の英単語が重複します。
感覚的ですが、6~7割まで重複率が上がるのではないでしょうか。
ですので、「WIZ1900」を使うときには、欄外の派生語や同・対義語までしっかりやる必要があります。
では次に「WIZ1900にしか出ていない英単語」や「ターゲット1900にしか出ていない英単語」をいくつか抜粋し、それぞれの傾向を見ます。
「WIZ1900にしか出ていない英単語」
company,while,discover,draw,gas,dollar,rich,middle,fashionなど
「ターゲット1900にしか出ていない英単語」
epoch,norm,thereby,enhance,asteroid,jury,blaze,sibling,herdなど
あくまでも抜粋ですが、「WIZ1900」の方が基礎単語を多く掲載しています。
「ターゲット1900」では高校受験レベルの英単語を省いて、代わりに難しめの英単語を掲載しています。
ここらへんに選択の基準がありそうです。
「学校の授業をしっかり受けており、基本的なところはOK」な人は「ターゲット1900」でもOKでしょう。
ただ、「英語は今まであまり勉強しておらず、基本単語の抜けに不安がある」人は「WIZ1900」の方がよいでしょう。
例文の難度にしても、「WIZ1900」と比較して「ターゲット1900」の例文は難しいので、「書店で手にとって、例文を読めるかどうか」で選んでもいいのかもしれません。
今日はここまでです。いかがでしたでしょうか?
もちろん大学受験は英単語だけで乗り切れるものではありません。
英語だけでも他に文法や長文があり、さらに数学・国語・社会・理科などなど、やることはたくさんあります。
ですから、あまり英単語に時間を使いすぎないようにしましょう。本末転倒になってしまいます。
それではまた。