昨日から、旧課程と新課程の変更点についてまとめています。
二日目の今日は数学Bです。
[1]旧課程との比較
まず、旧課程の数学Bのカリキュラムを見てみます。
1.数列
2.ベクトル
3.統計とコンピュータ
4.数値計算とコンピュータ
次に、新課程のカリキュラムを見ます。
1.数列
2.ベクトル
3.確率分布と統計的推測
とまあ、単元で見ると少なくなっていますが、実は3の「確率分布と統計的推測」に他分野からの移行単元が集まっています。
[2]変更点
数列とベクトルに関しては、特に変化なしです。
基本的に3単元から2単元を選択する形になるので、数列とベクトルを選択している場合は入試において特に変化はなさそうです。
ですが、「確率分布と統計的推測」を選択する場合は大きな変化があります。
これは元々は数学Cに組み込まれていた単元でしたので、今までは文系の学生は触れることのなかった単元です。
それが数学Bに移行してきたので、選択の仕方によっては、学習することになります。
また、今までの数学Cの内容に加えて、旧課程の数学Aから『期待値』が移行してきます。
想像するに、大学生が教養課程で学ぶ「統計学」のような内容なのではないでしょうか?
[3]入試への影響
2項でも述べましたように、基本的に3単元の中から2単元を選択する形式です。
ですので、「数列」と「ベクトル」を選択している場合は、今まで通りの問題傾向と考えて良いでしょう。
「確率分布と統計的確率」を選択している場合は、旧課程の数学Cの問題を探さなければならないでしょう。
ただ、出題範囲に指定している大学もそれほど存在しませんでしたので、選択するべきではないのかもしれません。
本日は以上です。
二日間で変更点を見ていきましたが、いかがでしたでしょうか?
表記に誤り等ございましたら、ご指摘いただけるとありがたいです。
それでは。