こんにちは。
今日からもう三月ですね。花粉もだいぶ飛んでいるようで、私は鼻がつらいです。。。
卒業式が行われた学校も多数あり、年度の終わりを感じる今日この頃です。
今まで一緒に頑張った受験生が卒業して寂しい気持ちもありますが、また同時に出会いの季節でもありますから、新しい出会いに胸を膨らませています。
大学受験戦線は、今現在国公立の前期試験の結果待ちです。
来週中には前期試験の合格発表があり、その後すぐに後期試験があります。
ですので、大学受験ももう終盤戦で、またすぐに新しい大学入試戦線が始まります。
そこで今日は、大学入試の英語について「英文のテーマ」を見ていきたいと思います。
受験において英語は大切、という考え方は正しいと私も思います。
世間一般でも同じ意見が大多数を占めますが、「それでは何をすべきか」については意見が分かれるところです。
英文法、長文、英作文、リスニング。それらに力を入れるのは正しいと思います。
もちろん志望校の傾向に合わせていかなければなりませんが、英語の勉強と言えばそんなところです。
ですが、昨今の大学入試英語は「英語力」だけではなかなか厳しいものがあります。
それは、難関校を中心に「テーマが高度な英文」を出題してくるからです。
もちろん英語力で押し切ることも可能ですが、それらの背景知識を蓄えておけば、より確信を持って試験に臨むことが出来ます。
「それではどうすればいいの?」と受験生はみな不安に思います。
それに答える前に、今年の入試でどんなテーマが出題されたかを見ていきましょう。
色々と見てみれば、答えも透けて見えてくるというものです。
今日は国公立大学の問題から、いくつか抜粋してみていきましょう。
以下は私見になりますので、関心を持たれた方はぜひ問題文に目を通してみることをおすすめします。
また、英文の内容の説明ではなく、あくまでテーマについての話ですので、ご了承ください。
まずは東京大学です。
「海洋資源開発」
これは昨今の領土問題などにあわせて、必ず議論される問題です。(竹島、尖閣諸島、北方領土など)
日頃から社会問題について考えていれば、誰もが一度は触れたことがあるはずです。
自分の国で起きていることを他人事と考えてはいけない、というメッセージなのかもしれません。
「インターネット上での個人情報の取り扱い」
これも社会問題です。
インターネットなどの発達はめざましいですが、それに人々や制度がついて行けないがゆえに様々な問題が起きています。
便利さと安全性のバランスをどのように取るか、これからの未来を生きていく受験生には関心を持っておいて欲しいのでしょう。
次は九州大学です。
「風力発電の再評価」
2011年の震災以降、エネルギーは日本の最大のトピックになっています。
エネルギーを考えるときには「経済性」のみで考えてはならないというのが最近の主流です。
ですが、「経済性」を置き去りにすると、私たちの経済生活に直接影響がでることも事実です。
これも「経済性」と「安全性」のバランスに意識を向けて欲しいという意向なのでしょう。
最後は北海道大学です。
「移民の形態の変化」
移民とは、日本人には馴染みのうすい言葉です。
ですが、これから来る人口減少社会で、経済を保っていく一つの選択肢が「移民」です。
もちろんプラスの面だけではなく、マイナスの面も持ち合わせていますので、よく考えてくださいということなのでしょう。
このように見てきますと、国公立大ではディープなテーマは出題されていないということです。
それは、国公立大では問題が文理共通ですので、あまりにどちらかに偏ったテーマは使いにくいのでしょう。
「広く浅くでは対応のしようがない」と考える方もいるかと思いますが、心配はご無用です。
国公立大ではセンターで全科目を課しますから、それらの学習をしっかりと進めていけば、自ずと視野が広がります。
あとは、新聞ですとかニュースなどで触れる社会問題について、「なぜそのような問題が起こるのだろうか」と考える習慣を付けましょう。
好き嫌いをせずに、様々な話題に触れていけば、スタートラインには立てるでしょう。特別なことは必要ありません。
今日は以上です。
私は毎日社会問題について考えています。
それを生徒に話しますが、思いもかけない反応が返ってきて驚くこともしばしばです。
そして、生徒も社会問題について、理解が深まっています。(私はそう信じています)
「社会について考える力」を身につけたい方、もしくは身につけさせたい方。ぜひ一声おかけください。
お待ちしております。
それでは。