しばらく神奈川県入試シリーズが続きましたが、今日からまた教材紹介を再開します。
今週の教材は、Z会の問題集「Z会の数学入門 数学IA」です。
Z会というと、速単を筆頭に英語のイメージが強いですが、数学も色々と取りそろえています。
今日はその中でも、基本的なレベルの問題集の紹介です。
ただここで注意して頂きたいのは、これは旧課程の問題集だと言うことです。
ですので、2013年4月に高校3年生になる人にはフィットしていますが、1・2年生になる人ですと足りない単元があります※。
そこに注意しながら、以下の紹介をお読みくださいませ。
※数学Ⅰの「データの分析」、数学Aの「条件付き確率」「作図」「整数の性質」が収録されていません。
ご購入はこちらからどうぞ→Z会の数学入門 数学IA
1.特徴
先ほど「参考書」としないで「問題集」としたのは、これは辞書的に使うのではなく、問題を解いて復習するために使うべきと考えるからです。
「参考書」の代表格はチャート式ですが、あれを全て通して学習する余裕がない受験生が多いのは事実です。(もちろん、時間があるならやるべきですが)
『他の科目もあり、数学だけをやっているわけにはいかない』という受験生には、この問題集が最適と考えます。
その特徴を簡単に言うならば、「適度なボリュームで、適度な濃さの解説がある問題集」です。
どんな人が使うべきかと言えば、「数学を受験で使うが、IAの内容に不安がある受験生」です。
得意な人はこれを飛ばして「チェックアンドリピート」などを使うべきですし、この問題集の解説では不足な人は個別指導塾などに通うべきです。
2.長所
まず何と言ってもそのボリュームです。
100の例題がありますが、例えば1日に4題進めたとしても1ヶ月かからずに一周することが出来ます。
時間がいくらあっても足りない受験生には、この1ヶ月という期間は魅力的です。
一周目で出来なかった問題だけを二周目でやったとしても1ヶ月半あれば十分身につけられるはずです。
ある程度自信のある人は、「類題をやって、出来ない問題だけを復習する」というスタイルでもOKです。
また、レベルも「基礎」としては十分です。
これだけ分かっていれば、他の問題集の解説を読めるようになりますので、一段上のレベルに手を出せるようになります。
目指すレベルにもよりますが、この次に「チェックアンドリピート」を繰り返せば、それで過去問へ進めるようになるでしょう。
3.短所
「復習」に使う分には、短い期間で終えられることが長所ですが、苦手な人には練習量が不足してしまいます。
問題集を一周すると、学力が上がった“気”になってしまいがちで、これは大変危険です。
ですので、苦手な人は学校の傍用問題集(クリアーや4STEP)などで反復練習を重ねる必要があります。
市販教材ですと、駿台文庫の「カルキュール」シリーズあたりでしょうか。
言うまでもありませんが、得意な人でも苦手な単元が見つかったら、上記のように反復練習を重ねるようにしましょう。
今回のテキスト紹介は以上です。
いかがでしたでしょうか?
今はちょうど学年が切り替わる時期です。合わせて、勉強方法を見直してみるのもよいでしょう。
受験までの時間は、思ったよりも短く感じるものです。後悔のないよう、しっかりと準備をしましょう。
当教室では、勉強方法などについての学習相談を随時受け付けております。
もうすでに他塾に通われている方も、セカンドオピニオンとしてどうぞご利用くださいませ。
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