大学受験

珍事

投稿日:

もう国公立大学の倍率がほぼ確定しています。概して予想通りで、難関大学、特に文系は志願者減でしたね。
しかしながら、国公立の倍率は私立の倍率とは意味が異なりますので、楽な受験にはなりません。
入学辞退者が少ない国公立と、半分以上が辞退する私立では比較することは困難です。
受験を控えているみなさまはその点に留意してください。

そういえば、今年の東京大学で珍事がありました。
東大を始め、難関大学では基本的に「足切り」を行い、2次試験受験者を一定数に制限します。
ですので、センター試験の点数が不足すると、「足切り」を受けて、2次試験に進めないという悲劇が起こるわけです。


ですが、上記の通り、今年は難関大の志願者は減少しました。
東大では、文科1類つまり文1で志願者が減少し、「足切り」が実施されませんでした。
そうすると、出願した人すべてが2次試験を受験することが出来るわけです。
しかし、そこはさすがの文1、出願者平均点は8割を超えて、734/900点でした。(合格者平均ではないので、ご注意ください)
びっくりするのはそこではなく、出願者最低点にこそ驚きが。。。
出願者最低点は、何と203点。
つまり、センターで2割くらいの得点率でも文1に出願できてしまうのです。

しかも、それでも合格する可能性は十分にあります。
というのは、東大は傾斜配点ですので、センターが110点、2次が440点の計550点で判定を行うことになります。
過去には、350/550点でも合格している年度もありますので、2次で320点くらい取れれば、合格する可能性はあるのです。
そういう意味では、一発逆転が可能な大学であるとも言えます。もちろん言うほど簡単なわけではありませんが。

国公立大学の試験まで、あと一週間です。
受験生の皆さん、ラストスパートで頑張ってください。
ここ横浜で、みなさんの幸運をお祈りしています。

-大学受験

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

平成27年度(2015年度)センター試験の数学IA(その2)

今日は昨日の続きで、数学IAがセンター試験においてどのように変化するかについてまとめていきます。(前日の記事はこちら) 昨日は数学Aでの単元選択の話を書きましたので、今日は「数学Aをどのように学習すべ …

no image

今でも解ける大学入試数学【その1】

もう3月も下旬に入りました。暖かくなってきましたが、みなさまの町では桜は咲きましたでしょうか? ここ横浜ではもう開花しているとのことですが、私はまだ目にしておりません。 さて、現在国公立大学入試後期試 …

no image

国立大学受験について:受験科目(理系編)

昨日の文系編に続いて、今日は理系編です。 理系ですと、理科の選択が重要です。 物理・化学・生物・地学のどれを選択するのかで、受験できる大学が変わって来ます。 相当に労力を使う科目ですので、選択ミスが無 …

no image

国立大学受験について:受験科目(文系編)

今日は、神奈川から通学できる範囲にある国公立大学の受験科目をまとめます。 国立では、1次試験(センター試験)と2次試験(個別試験)がありますが、センターの科目はどこもそう変わらないので、2次試験の科目 …

no image

早稲田と慶応(その2)

今日は昨日の続きで、W合格のデータを読むときの“前提”について考えていきます。 まず大切なことは、早稲田と慶応とでは受験科目が異なる、という事実です。 正確に言うと、慶応文系学部の受験科目は一般的な私 …