今週の教材は、Z会の英単語帳「英単語 WIZ1900」です。これは去年の夏に新しく発行された単語帳です。
Z会というと、「速読英単語シリーズ」が名著として名高いですが、これはどんなものなのだろうか、と興味を持ちました。
せっかくの機会ですので、「速単」と比較しつつ、その特徴などをまとめてみようかと思います。
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「速単」が”長文”→”単語の意味”の順で構成されているのに対し、「WIZ」は”例文”→”単語の意味”の順で構成されています。
つまり、「速単」が長文の中で単語を覚えることを目指すのに対し、「WIZ」ではやや短い例文の中で単語を覚えることを目指しています。
この点で、「速単」よりも取り組みやすいのかなと思います。
「速単」の文章が難しく、その内容をつかめないという人にはうってつけなのではないでしょうか?
ちなみに、「ターゲット」なども類似した形式ですが、ターゲットのように単語と例文が1対1で対応しません。
「WIZ」では、一つの例文の中に、3~5個の単語が登場するという形式になっています。
2.長所
前述のとおり、速単の長文が難しい・長すぎるという人に適しています。
例文の内容も、日常生活の中でのストーリーになっているので、文章内容が難しくて理解できないことはまずないでしょう。
これを規則正しくこなしていけば、英語が苦手な人でも、段階的に長文を読めるようになるのではないかと思います。
また、巻末に自分で書き込める単語ノートがついており、覚えにくい単語や苦手な単語をまとめておけば、自分だけの単語帳を作成できます。
3.短所
これは長所の裏返しですが、日常生活がテーマになった例文が多いですので、難関校などの英語長文には適さないと考えられます。
難関校の英語長文では、社会的・時事的な内容が多く取り上げられ、それらについての背景知識は必須になっています。
(例えば12年入試では、慶應義塾大-法で「陪審員制度」、一橋大で「ソーシャルメディア」、早稲田大-法で「貧富の格差」などがとりあげられています。)
それを分かってか、Z会では「一般の私立・国立大学には最適」と分類していますし、私もその通りだと感じます。
ですので、難関校を目指す人、や英語が得意な人には向かない単語帳かもしれません。きっと「速単」や「リンガメタリカ」などがいいのでしょう。
今回の教材紹介は以上です。
いかがでしたでしょうか?まだ新しい単語帳ですが、特徴をつかめていただけたでしょうか?
新しいものに手を出すことは、とても勇気のいることです。ですが、うまくいけば、大きな見返りがあるものです。
今お使いの教材が自分に合っていないと感じている方、試してみてはいかがですか?
「やってはみたいけど、使い方が分からない」という方もいらっしゃるでしょう。
当教室では市販教材を用いた学習計画なども提案しております。お気軽に声をおかけください。
2013/04/09追記
WIZ1900のiOS&Android版アプリについて紹介しました。
こちらもお読みください。