私立大学の一般的な入試はほとんど終了している時期になりました。
暖かくなったり寒くなったり、急に雨が降ったり、天候が安定せず過ごしにくいかと思いますので、一層健康には注意したいですね。
受験生ではない皆さんも、そろそろ学年末テストが近づいているはずですから、インフルエンザなどにはご注意ください。
さて、前回までで2015年度の内容をチェックしたので、傾向があまり変わっていないことを考えると今回からは取り組みやすくなるのではないでしょうか。
1年分の実践を踏まえて準備を整え、過去問に取り組んで欲しいと思います。
では、大問ごとに見ていきましょう。
(1)目標:4-5問正解
本年度は非常に取り組みやすい問題でした。欲を言えば、全問正解を目指したいところです。
問題番号1が若干迷うかもしれませんので、ミスをしてもひとつで済ませたいというところでしょうか。
(2)目標:3-4問正解
先頭が決まると解答を選べるのは問題番号8だけでした。
しかし、選択肢の先頭に来るものが明らかに初めの会話に続かないものが多く、解答にたどり着きやすかったのではないでしょうか。
問題番号6はそういう意味からも、また内容からも易しいので確実に得点したいところです。
問題番号8、9、10はすでに指摘したように、選択肢の先頭から絞れば行けそうです。
問題番号7はDの選択肢の「No.」の内容と「it」が何を指すかをよく考えるとおかしいのが分かるのですが、慎重にチェックしなかった受験生たちは引っ掛かったかもしれません。
(3)目標:7問正解
本年度の構成は、単語・イディオム系と言えなくもないのは問題番号15くらいで、場合によってはこれも含めてすべてが文法・語法系と言えそうです。
必ず正解しておきたいのは、12、14、16、17、20でしょうか。これ以外に、11、13、15、18からふたつほど取りたいところです。
11は選択肢にあまり扱わない「dare」があるため、困ってしまった受験生がいたのではないかと想像されます。
13は文法問題としてはオーソドックスなものではありますが、この層の受験生たちにとっては難しいかもしれません。
問題は「It … that~」になっていますが、例えば「S insist that~」であれば分かったかもしれませんね。
15は基本的な表現「make oneself understood」を知っていれば、その近くで見たこともあったでしょう。
18は倒置の典型的パターンですが、そこまで学習できていたかどうかです。
19はあまり見かけない表現なので、難しかったと思います。
目標は高めにしてありますが、変わらず全体としてはそれなりの内容なので、ここで大きく失点する受験生が多そうです。
(4)目標:3問正解
本年度は6個の語句から英文を作り、その2番目と5番目を答える構成でした。
全体的にちょっと取り組みにくい様子ですね。
この中で言うと、問題番号21、22、24を何とかして取っておきたいところです。
22は「V+O+to不定詞」の受動態です。例えば「tell」や「ask」であれば中学生でも何とかなる内容ですが、本問では「encourage」だったのでどうだったでしょうか。
24は「前置詞+関係代名詞」の典型問題なので得点したいのですが、関係詞が苦手な受験生は多いのでどうでしょうか。
ただし、このふたつを取っておかないと、この問題で正解が1問あるいは全滅などということになりかねません。
22は難し目の「名詞+of which」の形なのでできなかった受験生は多いと思われます。
25は「every」と他の形容詞のつなぎ方が難しかったのではないでしょうか。
やはり、整序作文の問題集などで練習を積んでおいた方がよさそうです。
本年度は大問4で大きく点差がつきそうです。例年似たような様子ですので、やはり文法・語法の問題集をしっかりこなしておくべきでしょう。
特に整序作文は日本語訳がないものを中心にしっかりやっておくとよいのではないでしょうか。
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