今日でこのシリーズは終了となります。
時期的には終了してしまっているものにはなりますが、今後は今年度私が担当した生徒さんたちの過去問の分析を掲載していく予定です。
その中でこの教材に取り上げられている物があればきちんと指摘しますので、参考になれば幸いです。
また、時期を変えて別の教材も取り上げていく予定です。そちらも参考にしていただければ幸いです。
それではラストの比較②です。
この単元は、最上級と比較の慣用表現という内容で構成されています。
比較の慣用表現について書き出すと完全に教材の焼き直しになってしまうので、それはあまり意味がないように感じられるためやめておきます。
その中でもミスしやすいところや、記憶・理解の助けになるようなポイントについて触れるよう心がけます。
まずは最上級です。教材にもある通り、ポイントとしては3つ(人)以上のものを比べるときの表現です。
比較級は2つ(人)なのできちんと区別しておきましょう。
最上級でミスしやすいのは「in」「of」の識別でしょうね。基本的に「数(数字)が分かるものはof」と理解しておくのが安全です。
そしてこの最上級に関係するのが、慣用表現のところの最終ページ(CHECK問題を除く)で取り上げられている表現です。
言い換えれば「最上級相当表現」ということになるのでしょうが、これはふたつに分類できます。
ポイントとしては
①一番のものを英文の最初に書く(主語は一番のもの)
②一番のものを英文の最後に書く(主語は一番のものにはならない)
ということになります。それによって日本語で内容を考えると英語の内容も理解しやすくなるのではないでしょうか。
よくあるものですが、日本で一番高い山は富士山なのでそれを上の①②に当てはめて日本語で考えてみましょう。
①富士山は日本で一番高い山だ。⇒富士山は日本の他のどの山よりも高い。
②富士山は日本で一番高い山だ。⇒富士山ほど(より)高い山は日本にはない。
こういうことになります。主語をよく確認して英文と照らし合わせてみましょう。
①Mt. Fuji is higher than any other mountain in Japan.
②No other mountain in Japan is higher than Mt. Fuji.
ここでよくあるミスは①の文の「any other+単数名詞」を複数名詞にしてしまうというものです。
ここでは内容から考えずに、比較級の原則『2つ(人)』を比べるということを思い出すようにするとよいのではないでしょうか。
さて、他によく間違って記憶してしまうのは「one of the+最上級+複数名詞」ですね。ここは単数名詞で書かないように注意しましょう
単数で書いてしまうと「ひとつのうちのひとつ」という内容で意味がよく分からなくなってしまいますが。
ここまで教材を1冊利用して取り組んできたかと思いますが、英文法の基礎に対する理解は深まったでしょうか。
もちろん演習量も確保しなければ定着には至りませんので、また機会があれば演習用の教材を紹介していきます。
これを読んだ皆さんの英語力が上がれば幸いです。