ここ数日は横浜でもかなり冷え込んでいます。
北海道は氷点下以下のとんでもない気温になっています。私からすると想像を絶する気温です。
受験生の皆さんも、そうでない皆さんも寒さ対策をしっかりしてあと1ヶ月位の一番寒い時期を乗り切ってほしいと思います。
関係代名詞については5回目になってしまいました。ポイントが多く理解に時間のかかる単元ですから、じっくり取り組んでほしいものです。
さて、今回は教材の『関係代名詞②』から「what」についてポイントをチェックします。
「what」は今までの関係代名詞と大きく構造が異なります。関係代名詞節内部については今までと同じですが、何しろ先行詞がありません。
教材によっては「what」に先行詞を含むとしているものもありますが、いずれにせよ先行詞はないということになります。
今までの関係代名詞と比較してみましょう。
(1)I couldn’t understand the thing which he said.
(2)I couldn’t understand what he said.
それぞれの文章でイタリック体にした部分が関係代名詞説で、(1)(2)の文章とも意味はほぼ同義です。しかし、文章の構造での大きな違いがあります。指摘できるでしょうか。
文型はどちらもSVOですが、(1)でのOは「the thing」で(2)でのOは「what he said」です。
もう少し言うと、(1)の文章で関係代名詞節は先行詞「the thing」を修飾していますが、(2)の文章で関係代名詞節は修飾語ではなく名詞として文の要素になっています。
つまり関係代名詞「what」のはたらきは、名詞節をまとめ文の中で名詞としてはたらくということになります。
ここがもっとも重要なポイントですからきちんと理解しておいてください。
「文の要素」とか「修飾語」とかいう言葉が怪しい人たちはもう一度初めに戻ってきちんと復習しておいてください。
ちなみに関係代名詞「what」の節を考えた時、今までの関係代名詞と同様に「what」から後ろには欠落があります。
上の(2)の文で言うと「said」の目的語が欠落しています。つまりこの「what」は目的格ということになります。
作文や整序問題では関係代名詞「what」を用いたにもかかわらず、その後ろが完全文に鳴っていたということがないように注意しましょう。
また、関係代名詞「what」には慣用表現が数多く存在するので、教材に出てきているものはきちんとまとめて整理しておいてください。
整序問題であったり、和訳問題であったりすると、慣用表現を知らずにとんでもない解答になってしまう危険性があります。
これでひとまず関係代名詞についてのポイントは終了です。
次回はその続きとして関係副詞について、特に関係代名詞との構造上の違いをチェックしていきましょう。