ここのところ雨が多いですね。気温も落ちて寒くなってきているので、風邪を引かぬようご注意ください。
なんとなく気が滅入ってしまいそうな毎日ですが、受験生の皆さんはまだこれからが勝負ですからメンタルの管理も怠らないように努力したいですね。
さて、今回は仮定法に入ります。これは教材ではラスとのふたつ24講と25講に掲載されています。
なぜ先に持って来たかといいますと、理由はふたつあります。
ひとつは、ちょうど英文法の授業をしていた少し前の学校の定期テストで仮定法が範囲だったことです。
英語が苦手な生徒さんだったので、定期テストの時点ではただ形と意味を丸暗記ということになってしまいました。
それをきちんとした理解にしておきたいというのが理由です。
もうひとつは、英文法の授業で時制をある程度理解できたことにあります。
仮定法を学ぶ上で時制の理解はどうしても不可欠で、現在・過去の関係や、過去完了の基本形などが関わってくるからです。
さらに言えば、時制の単元に付け加えてもいいようなくらいで、入試でも頻出の単元ですから、どうしても早いうちに学習してもらいたかったというのが理由です。
この単元は実はいろいろと表現が出てきて内容は深いのですが、まず確実に押さえておかなければならないポイントがあるので、それを挙げておきます。
大きくふたつのポイントがあります。ひとつは仮定法と直説法との違い、もうひとつは仮定法が表す時制です。
それぞれチェックしてみましょう。
まずはひとつ目のポイントからです。言葉の意味から確認しましょう。
①直説法:現実についてまたは現実に起こりうる内容について述べた文章
②仮定法:現実とは異なるまたは現実には(まず)起こりえない内容について述べた文章
この違いは理解できるでしょうか。例えば天気について考えてみましょう。
①明日の天気はどうなるのかな、と考える場合⇒直説法
②今の天気が雨だった場合に晴れていればな、と考える場合⇒仮定法
このようになりますね。日本語の「仮定」という言葉は比較的多義に使用されますが、英語の「仮定法」はあくまでも現実とは異なる内容にしか使えないことに注意しましょう。
さて、次にふたつ目のポイントです。仮定法が表す時制はとても重要です。
なぜかと言えば、仮定法が現実とは異なる内容を表すため、今まで学習した時制とは表すものが異なっているからです。
具体的には以下のようになります。
①仮定法過去 :現在の事実と異なる内容を表す
②仮定法過去完了:過去の事実と異なる内容を表す
この時制をしっかり理解して、今までの時制とは異なることを押さえておきましょう。
英語の仮定法そのものは日本語にはない表現ですが、会話をしたり文章を書いたりする際にはどうししても必要になってくる重要な表現です。
皆さんも意識せずに毎日のように仮定法に該当する表現を日本語で使っているはずですよ。
仮定法=妄想とでも考えると納得がいくのではないでしょうか。ふと思ったり、話したりした内容が「あっ、仮定法だ」と気づいたら、英語にしてみると面白いかもしれませんね。