11月も半ばを過ぎ、一般入試を受験する受験生たちはそろそろ志望大学も決まってきたことかと思います。
併願校を決めるのは確かにいろいろな点で難しいですが、日程面で無理のない受験プランを立てられるといいでしょう。
困った場合は私たちに遠慮無く相談してください。
さて、このシリーズもそれなりに回数を重ねてきましたが、今回はついに今までに学習したことを基礎として考える単元に入ります。
今回のテーマは受動態です。
受動態といえば中学生でも「be動詞+過去分詞」と何気なく答えられる生徒たちが多いのではないでしょうか。
確かにその通りですが、これはあくまで形の問題で、中身には触れていませんね。どういうことかというと、ここで文型の知識を使うと正確な理解ができます。
受動態の定義ですが、受動態になる前の元の文章を能動態と言いましたが、
能動態の文章の目的語を主語にして書き換えた文章
ということになります。さて、この定義を正確に説明できるでしょうか。ここでは「目的語」という言葉がもっとも重要です。
ここで、文型に話を戻す必要があります。5文型をそれぞれ思い浮かべてください。
それでは問題です。
①受動態にできる文型は5文型の中のどれか。
②受動態をふたつ作れる文型は5文型の中のどれか。
このふたつの質問に答えられるでしょうか。受動態の定義と、5文型の形をしっかり考えれば分かるはずです。
このポイントが理解できてしまえば、あとは初めの「be動詞+過去分詞」に当てはめればOKです。もちろん時制や「by~」などにも注意しましょう。
また、受動態にはもう少し知識系の内容があります。
具体的には、群動詞を用いた文章の受動態、by以外の前置詞を用いる受動態です。
特に後者については、代表的な「be interested in」「be known to」など中学校で熟語のように覚えているものもあるでしょう。
確かに暗記になってしまうところですが、本来はこれらも受動態なので、能動態の文章が存在することを忘れないでください。
群動詞については教材にもある通り、ひとつの動詞としてかたまりで考え、前置詞とbyが並んで気持ち悪いからといって前置詞を消したりしないようにしてくださいね。
文型の知識は定着しているでしょうか。受動態が理解しにくいという生徒たちは、もう一度文型の内容に戻って学習するとよいでしょう。
文型は本当に難しい単元ですが、今後もそれを利用して考えることが多く出てきますので。