こんにちは、ナンバー・ゼロです。
この時期になると主要模試はあらかた終わり、センタープレが残る程度になってきます。
そうなると自分の学力をはかるものがなくなってしまうので、一層焦りが出てきます。
現在地点がわからないのは不安ではありますが、それは皆同じ条件。
そろそろ志望校・受験校の過去問を解いて、残り数ヶ月のプランを検討する時期です。
火曜日は『数学インプレッション』。今回は、成城大学経済学部A方式(2015年度)です。
今週は、後半(詳細編)です。各設問に対する所見を書いていきます。<前半の記事はこちら>
“落とせない問題”を中心に書きますので、捨て問題はサックリと終わらせます。お許し下さい。
目標到達度は「合格点にとどく」という観点から出しています。参考にしてください。
<第1問>
目標到達度…頑張って(2)を書ききる
落ち着いて解けば、(2)までは解けるはずです。
(1)を証明できなかったとしても、相似であることを使えば(2)を解くことは易しいです。
(3)は難しいですね。まさかここで数列を使うなどとは思えなかったでしょうから、パスすべき問題です。
落ち着いてみれば、(1)は気の利いた中学生でも解ける問題です。
ただし、大学受験においてはこの類の問題はあまり取り組む機会がないですから、動揺したでしょうね。
ここから教訓を得るとすると、『こういう問題は出ないから、やらない』という姿勢は改めるべきだということです。
謙虚に様々な問題に取り組む姿勢を忘れないでください。
<第2問>
目標到達度…当然完答
これは完答したいです。落としてはいけない。
センターより易しいですし、この問題でビハインドを背負ってはいけないです。
内容的なことにもふれておくと、場合分けの問題ですね。
二次関数では、『軸』『頂点』『向き』の三つの要素に注意してグラフをかけばそれでほぼ解決するはずです。
ここでは『向き』は”下に凸”と決まっているので、あとは定義域の両端に注意してください。
<第3問>
目標到達度…最低でも(1)は解き、(2)(3)の部分点をとる
数字が面倒ですが、それは設問の指示に従えば気にしなくてもよいとわかるので、丁寧に計算して増減表とグラフをかきましょう。
こういうときに焦って設問の指示を読み飛ばすと大変なことになるので、心得てくださいね。
(2)と(3)は桁数の問題で見たことがあると思います。
(1)が解けていれば、(2)と(3)はお決まりのパターンで解き切れるはずです。
解き方を知らない場合、それは勉強不足です。基本パターンは使えるようにしておかなければなりません。
得意分野を強化するのと同時に、苦手分野もある程度の水準までは持っていきましょう。
解けないパターンの問題が小問集合などで出題されてしまうと致命傷になりますので。
全体的に捉えれば、難度のバランスは取れているのかなと思います。
全てが難しいわけでも、全てが易しいわけでもない良いバランスです。
ただ、大問ごとにみるとその差は激しいので、その点のマネジメントが必要です。
とりあえず頭から解き始める、という姿勢では足元をすくわれる可能性があります。
センター試験でも必要なことですから、必ず日々の過去問演習の中で練習をしましょう。
本日は以上です。
次回もよろしくお願いします。