今回は時制についてのポイントを紹介していきましょう。
大岩先生の教材では時制は2回にわかれています。1回目には『現在形・過去形・大過去・未来・進行形』が取り上げられています。
なかなか素敵な分類です。いわゆる基本時制に加えて大過去も学習すると、英語が「時」にうるさい言語だとよく分かるでしょう。
日本語とかなり違って、英語は「時」にもうるさく、日本人が作文などで間違える可能性が高いもののひとつです。
その割には意外に適当に扱っている人が多いのではないでしょうか。確かに作文は難しいですが、いわゆる選択式の問題などでは確実に得点できるようにしておきたい単元ですね。
ポイントを紹介するのがこのブログのメインですので、教材とちょっと着眼点を変えて、時を表す言葉に注目してみます。
英語の時制を考える際にもっとも鍵になるのは、時間に対するイメージです。
次回の単元にも関わることですから、先にポイントを大きく分けてまとめます。
①時間の流れの中で一時点を示す
②時間の流れの中である程度の幅がある時間を示す
言葉で書いていると今ひとつイメージがわきにくいですが、ちょっと英語で見てみましょう。
まずは①で用いられる時を示す単語・語句を並べてみましょう。
today , yesterday , tomorrow , two years ago , next week …
時間は止められませんが、仮に現在をこの瞬間に固定して考えると、上のような時間は一時点を表していると理解できるのではないでしょうか。
さて、次のような時間はどうでしょうか。こちらは②で用いられる語句です。
for two weeks , since yesterday …
①で用いられる単語・語句とは違って、現在を基準にして考えると、一時点ではなく幅があるのが理解できるのではないでしょうか。
教材の図も参考にして、そこに以上の単語・語句を書き加えてみるとより理解が深まるのではないでしょうか。
大袈裟な言い方になりますが、数学的に考えると①の時間は「点」のようなイメージ、②の時間は「直線」のようなイメージです。
逆に考えると、時制の問題だと判断できれば、まずは時を表す単語・語句をチェックし、その時が「点」と「直線」のどちらを表しているのか考えればいいということになりますね。
基本的なことになりますが、まずは時を表す言葉=単語・語句をしっかり押さえておきましょう。