画面の前の皆様、お久しぶりでございます。
諸般の事情により長らくお休みしていたこのブログですが、やっとのことで復活にこぎつけました。
まだまだ移転作業が完璧には終わっておらず、お見苦しいところもあるかとは思いますが、ぼちぼちやっていきたいと思います。
火曜日は、『数学インプレッション』と題して、実際の大学入試の問題をガイドしていきます。
受験生の皆さんはそろそろ過去問に目を通さないと間に合わない時期になっています。
浪人生の方はともかく現役生はこの時期はまだまだ発展途上ですから、出来る出来ないではなく、これからの受験勉強の方針を確認する意味でも挑戦しましょう。
もちろん、数学だけではなく他の科目も同様です。
記念すべき復活一回目は、慶應義塾大学商学部(2015年度)です。
今週は、前半(概観編)です。設問の内容については、次週の後半(詳細編)をお待ち下さい。
1.受験概要
受験方式…一般入試A方式
受験科目…英語・数学・地歴
配点…英語200・数学100・地歴100
この受験方式の特徴は、数学と社会を併用する点です。
この科目構成になっている難関私大はありませんので、かなり珍しいですね。
B方式では「英語・地歴・論文テスト」という科目構成になっており、A方式は国立の併願向け、B方式は私大専願向けです。
偏差値だけをみればA方式はB方式よりも易しいですが、A方式を使える受験生の層は相当にレベルが高く、その中での偏差値であることを考慮に入れてください。
第一志望で数社が課されている受験生、もしくは、社会が得意な国立大学志望の受験生は相性が良いので選択肢に入るかもしれません。
2.大問外観
<全体像>
大問数…3
試験時間…70分
単純に計算すると、大問1つあたり23分です。
時間的には適量というところで、おそらくセンター試験と同じような感覚で良いでしょう。
平均点は50点くらいですので、それを念頭に置いて時間配分を調整しましょう。
<第1問>
単元…空間ベクトル、数列
形式…短答式(空所補充)
小問数…5
第1問は、私大によくあるタイプの問題です。
センター試験と同等程度の難度ですので、とまどうこともないでしょう。
<第2問>
単元…場合の数、確率、三角比
形式…短答式(空所補充)
小問数…2
第2問は、センター試験に似た問題です。
ですので、この問題もとまどうことなく取り組めると思います。
<第3問>
単元…微分
形式…短答式(空所補充)+論述式(グラフ)
小問数…2
第3問は、これは文章題です。なつかしいですね。
「数学って将来何に使うの?」という質問に対するカウンターパンチですね。
実際に大学に入学すれば、微分を使ってこのような計算をする機会は多いですから、それのお試しといったところでしょうか。
本日は以上です。
来週の後半(詳細編)もぜひお読み下さいませ。