この教材は一問一答形式の問題集です。
以前はそれほど選択肢はありませんでしたが、この10年ほどで一問一答のバリエーションもかなり増えました。
この教材はすでに地位を確立しているものの1つですので、信頼して使うことが出来るでしょう。
もちろんZ会ならではの工夫もありますので、一問一答の枠を越えて使えるものと思っています。
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1.特徴
最近ではもはや当たり前ですが、入試問題を分析して、出題頻度が高いものを収録しています。
頻度は解答の後に○囲みの数字で表記してありますので、目安に使えるでしょう。
また、教科書の順番に沿っているわけではなく、地域別の構成になっています。
ですから、学校の授業用というよりも受験向けで、いくつかのグループに分けて学習すると効率がよいでしょう。
そしてこれが一番大きなポイントでしょうが、各ページに要点のまとめがあります。
流れや対立構造が図としてまとめられていますから、これは論述にも良いかもしれません。
2.長所
やはり「要点のまとめ」が最大の長所でしょう。
一問一答はミクロの視点ですが、歴史の把握にはマクロの視点が必要です。
隣に流れがまとめられていることによって自分がどの部分の用語を学習しているかがすぐに分かるので、全体を把握しやすくなるでしょう。
これによって、論述はもちろん、私立で良く出題される問題文の空所補充にも対応できるようになるはずです。
また、巻末の「難関大頻出用語」や「基本年代一覧」も便利に使えるでしょう。
年表は年号のまとめて確認するのに使いやすいです。(何だかんだ言って、年号は出ますのでね…)
「難関大頻出用語」は言うまでもないですが、やっておくに越したことはないです。
そしてそして、この教材はアプリになっています。
ですから、本とスマホのダブルで使うと効率が良いかもしれません。
本で覚えて、スマホで演習というスタイルでしょうか?
「スマホ要らない」という人もいるかもしれませんが、スマホですと自動的に間違った問題をまとめてくれますから、大変便利です。
偏見を持たずに、ぜひ試してみることをおすすめします。
3.短所
改めてみると良くできている教材だと思わされます。
一問一答でありながら、その他の要素も上手に取り入れてまとめています。
この教材を手に取った人が持つ疑問として「頻度の表記が解答の後で良いのか?」というものがあります。
この位置ですと、問題を解くまでその問題のレベルが分からないわけです。解答を見て初めて頻度が分かるので。
ですから、“再頻出のものだけ勉強したい”という希望を持つ人には向かないでしょう。
ただ、この教材の形式だと、自分で問題のレベルを区分できるようになるはずです。
それはそれで大切なことなので、使ってみる価値はあるでしょう。
結局短所ではないですね(笑)
そろそろこの項目名を変えた方がいいですかねぇ、それこそ「使用上の注意点」とかでしょうか?
今日はこれで終わりです。
高校野球の県予選も始まると、夏が来たことを実感します。
7月に入ったと思えば、もう7月も中旬ですから、本当に時間が経つのはあっという間です。
みなさんは貴重な夏休みを、意義のあるものに出来るよう工夫を凝らして下さい。
学生の時期というのは、そういう試行錯誤が許される時期ですから(^^)
それでは今週もよろしくお願いします。