今までも数学の教材を何冊か取り上げましたが、それらは大体が網羅系、つまり、全範囲を万遍なく扱った参考書だったのです。
ですが、この教材は特定の単元をピンポイントに狙い撃ちしたもので、弱点補強にピッタリです。
今日はひとまず“数列編”をとりあげますが、関心がある方は書店にて他のものをご確認ください。
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1.特徴
一つの単元をいくつものStepに区切って、詳しい説明がなされています。
各Stepには練習問題が大量に付いており、そこでしつこいくらいに練習することが出来、それが最大のストロングポイントでしょう。
数学ⅡBでは、多くの受験生が“分かったつもり”になってしまい、そのような人は受験本番で“時間が足りない”という事態に陥るでしょう。
なかなか難しい話ではありますが、筋道が立ったら残りの計算は“反射的に”出来るようにしておく必要があるのです。
この参考書の練習をこなしていけば、その域まで届くかもしれません。
2.長所
数列では「等差数列、等比数列は大丈夫だけど、その先が・・・」という人をよく見ます。
つまり、Σの記号でつまずいているということです。
この参考書は、Σの意味と性質に10Step割いていますので、「Σの意味から分からない」と言う人にはピッタリでしょう。
また、個人的にですが、「等差×等比数列の和」と「和から一般項」の章の説明は簡潔で分かりやすいなぁと思います。
必要以上の途中計算・説明を省く参考書が多いですが、これは過剰なほどに書いてくれているので、イメージをつかめていない人にも親切です(^^)
章末の「入試問題にチャレンジ」では、実際の入試問題に挑戦できるわけですが、なかなかビッグネームの大学が揃っているので、自信がつくに違いありません。
例えば、東京工業大、慶應義塾大、東京理科大、立教大などなど、夢を見せてくれるラインナップです(笑)
3.短所
これは短所というより、注意事項です。
この教材は一冊全部というよりも、苦手なところにポイントを絞って使う、というのが良いと思います。
全部苦手という人は全部やるべきとは思いますが、分かるところは飛ばしてもOKかと。
あと、巻末にでもチェックテストをつけてくれるとありがたかったかとも思っています。
出来ていない単元に戻るための配慮、とでも言いましょうか。
学習した後は学校の傍用問題集などを使って理解度をチェックするのを忘れないでくださいね。
出来ないところは戻って時間をかけてでもやるべきです。
今日はこれで終わりです。
この週末も暑く、もう夏が目の前という印象です。
受験生の勝負は夏です。これは高3だけでなく、高2もそうでしょう。
難関大学を目指すためには、高2の3月には一通りのことは終えておく必要があります。
そう考えたとき、高2の夏も大切なのは当たり前ですよね?
まずは目標を見つけ、それに向けて頑張れるスタミナをこの夏につけましょう。
それでは今週もよろしくお願いします。