こんにちは。
関東地方も今日から梅雨入りだそうで、しばらくは気分の晴れない日が続きそうですね。
今日は、『国立大学受験』について書いてみたいと思います。
高校2年生も、そろそろ自分の進路について考え始めなければならない時期ですので、ぜひ参考にしてください。
最初に、国立大学へ進学するメリットについて考えます。
最大のメリットとしては、やはり“学費が安いこと”でしょう。
私立大学ですと、文系で1.5から2.5倍、理系ですとそれ以上です。
さらに、医学部であれば、5から10倍ほどになりますので、これは無視できないメリットです。
※アバウトな数字です。詳細は各大学の要項をあたってください。
加えて、これはイメージ的なものですが、国立大学の学生は“一般的に”真面目なイメージを持たれます。
このことは、就職活動などでもプラスに働くことが多いです。
※これもあくまでもイメージ的な話です。もちろん、例外はあります。
次に、国立大学受験の特徴を見てみます。
AOや推薦入試を除いて考えれば、国立大学受験では1次試験と2次試験の両方を受ける必要があります。
つまり、二段階選考になっており、ここが私立大学受験とは大きく異なります。
また、試験の回数だけでなく、科目数も多くなってきます。
1次試験(センター)では5教科7科目、2次試験でも文系なら英数国(社)、理系なら英数理が課されます。
私立大学では多くても3科目ですので、当然負担は大きくなります。
前述のようなメリットがあるのですから、その分の負担は大きくなるわけです。
最後に、ここ神奈川県での国立大学受験状況をまとめてみます。
神奈川県東部では、自宅から東京の私立大学に通うことが出来ます。
このことから、それほど国立大学受験の比重は高くありません。
これは、次のデータからも見て取れます。
これは週刊ダイヤモンド(13年6月1日号)の『国立大学合格力ランキング』からとったデータです。
公立トップ校の順位をいくつか比較してみると、神奈川が低めに出てくることが分かります。
[ ]内は東大合格者数、< >内は早慶の合格者数です。
熊本(熊本)…16位[19人]<41人>
金沢泉丘(石川)…19位[15人]<37人>
旭丘(愛知)…25位[29人]<125人>
仙台第二(宮城)…27位[8人]<63人>
札幌南(北海道)…32位[13人]<38人>
県立前橋(群馬)…54位[10人]<86人>
盛岡第一(岩手)…57位[13人]<36人>
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横浜翠嵐(神奈川)…105位[17人]<234人>
柏陽(神奈川)…186位[3人]<171人>
湘南(神奈川)…310位[14人]<255人>
東大や京大への進学者数は、他府県のトップ高とそれほど変わりません。
一橋や東工大ですと、神奈川の高校の方が遥かに多いです。
そうであるにもかかわらずこの順位と言うことは、上位層の下は、私立大学への進学を目指しているということになります。
そのことを示すかのように、早慶への合格者数はかなり多いです。
逆に、地方のトップ校から早慶への合格者数は多くはないですが、それは、早慶へ進学するよりも地元の国立(旧帝大)へ進学し、コストを抑えたいという意図からくる現象でしょう。
大まかに言ってしまえば、神奈川は私立志向で、地方は国立志向だと言えます。
※加えて、人口比の国立大学の定員数が小さいという理由もあります。
このような状況下で国立大学への進学を考える場合、それ相応の勉強をする必要があります。
次回は、『国立大学を目指す勉強方法』についてまとめたいと思います。
それではまた。