こんにちは。ナンバー・ゼロです。
ここのところ朝晩はようやく涼しくなり、エアコンなしでも快適に過ごせるようになりましたね。とはいっても、日中の気温はまだまだ25℃を超える日もあり、汗かきの私など、外に出て一生懸命(笑)歩くと汗をかいてしまいます。一日の温度差が激しいので、油断して上着を忘れたなどで体調を崩さないようお気を付けください。なんということもないただの体調不良でも、色々と周りの目が厳しいご時世ですので。
さて、今回は第6問です。第6問は2題の構成になっています。まずは、全体的な様子を見ていきましょう。
英文の語数についてから見ていきましょう。A、Bともに500語前後の語数です。両方合わせると1000語を越えるような長さになります。第1問からのトータルで考えると、第5問までで2000語弱程度なので、単純に長さで言うと、そこまでの半部以上もの長さの文章を読むことになります。しっかりと英語の学習を積んでおかなければ、第6問の半分くらいまで進んでタイムアップということにもなりかねません。
ここで予想される英文のジャンルとしては、センター試験の第6問によく出ていたような論説文だと考えられます。最近の大学入試には特によく出題されていますが、身近なテーマについての内容が予想されます。高校までで、社会や理科などを学習してきているはずですが、そのような知識、また、社会・経済に関する日々のニュースなど、大学生になるにあたって知っておくべきことが英文のテーマとして取り上げられます。
以前から、授業でよく話をするのですが、文系だからと言って理科を、理系だからと言って社会をおろそかにするのは、今後の大学での学習や社会に出てからのことを考えると、損をすることはあっても得にならないことはありません。いわゆる「背景知識」となるものなので、なぜ高校までの学習課程にその科目が存在しているのか、考えてみるいい機会でしょう。
英文の内容を理解しやすくする一助として活用できるように、学校の各科目にはしっかり取り組み、背景知識を充実させておきましょう。
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第6問A
【Comment】
問1
設問の『the current situation in Asia』という表現ですが、入試問題を解くということに限定せず、様々な場面での「現状」と「対策」を検証することは、今後社会に出てから必須になってきます。
問題点をはっきりさせるために、まずは「現状」把握を考えながら物事に当たるようにするとよいでしょう。実はこの設問では、問4が「対策」=「解決策」となっています。そこまで考えられれば素晴らしいです。
問2
設問の『little difference』ですが、文法上重要な表現ですね。「little」と「a little」の違い、また、「little」と「few」の使い分けはきちんとできるでしょうか。さらに、副詞の「little」が文頭に出た場合の倒置もしっかり学習しておいてください。
すでに何度も出てきましたが、問題文の『accident rates』が選択肢では『how likely~』と言い換えられて間接疑問文になっているので注意すること。
問3
この設問は、現代文の設問と同じように解く必要があります。具体的には、①『female pilots』と『male pilots』の対比があり、②その対比は何を述べるためになされているのかを読み取らなければなりません。
さらに、問題文中では具体的に書かれている内容が、選択肢では抽象的な表現に言い換えられているので、それを見抜けたかどうかもポイントになります。
問4
問題文の要旨に関する設問ですね。要旨に関する設問の取り組み方としては、タイトルをつける設問と同様に考えるのがいいでしょう。裏を返せば、①問題文の一部の記述、例えば具体例などで作られた選択肢、②結論が出ていない事柄に対して判断を下してしまっている、③因果関係のどちらかが間違っている、あるいは、因果関係が逆になっている、といった選択肢は誤りになります。
いずれにしても、この設問は文章全体をしっかりと読み、パラグラフごとの大意をまとめる練習をしておくことが必要になります。
それでは第6問Aのまとめです。
問1は第1パラグラフに、問2は第3パラグラフに、問3は第4パラグラフに、それぞれ設問を解くための該当箇所があります。以前のセンター試験のように設問とパラグラフの話題の順序は同じように並んでいると考えておいていいでしょう。
問4に関しては、問題文全体に関わる設問であるため、パラグラフを読み終えるたびに設問の選択肢に軽く目を通してみる、パラグラフごとに大意を一行程度で書いておく、などの対策を講じて取り組むようにするといいでしょう。