大学受験

夏休みにやっておきたいこと~社会編

投稿日:8月 13, 2020 更新日:

こんにちは。ナンバー・ゼロです。

昨日に続き今日は社会について、受験までの流れを大雑把に整理します。夏休みの学習の参考になれば幸いです。

社会という科目は、日本史だろうが地理だろうが、どうしても知識を定着させること、つまり暗記と言われることをしなければならない科目です。そして、その暗記の部分が特に大きくクローズアップされ、世の中のほとんどの人が(特に生徒さんたちの多くが)「世界史は暗記ですよね」と言い、ひたすら覚えることだけで十分のような意識を持ちがちです。

しかし、実際に大学に合格している人たちは、実は暗記だけでは不十分だと気づき、どこかの時点できちんと学習する内容を切り替えていたはずです。おそらく、あまり意識せずに学習を進め、受験を切り抜けてきた方が相当数いるとは思います。それでは、実際、どうすればいいのか、以下でまとめました。

(1)インプット
 まさに暗記です。タイトルに「夏休み」と振ってあるので、夏の間はもうひたすら暗記でも構いません。この時期に最も注意すべきことは、学校の授業がいつまでに全範囲を終えることになっているのか、あるいは終わらない可能性が高いのか、ということをきちんと把握しておくことです。終わらない可能性が高い、あるいは終わるのが12月になってしまうなどがある程度判明しているのであれば、自分で未習部分を進めておく必要が出てきますので。
 今、12月と書いたのは、次に書く項目とつながりがあって、遅くとも11月までにはインプットを終えておくと、入試でかなりの高得点を狙えるはずです。理想を言えば10月ですが、現実的になかなか難しいでしょう。
 インプットに使うのは何でも構いません。自分がやりやすいものを使うといいでしょう。例としては、学校の授業ノートや授業プリント、あるいは、自分でノートを作るということも考えられます。ただし、時間的にゆとりがない場合は、自分でノートを作ると最後まで終わらない可能性があります。注意してください。または、市販されている書き込み式のサブノート類を使うのもいいでしょう。非常に使いやすい教材が色々販売されています。
(2)アウトプット
 身近なところでは学校の定期テスト、あるいは模試などで点数がなかなか上がらない生徒さんたちに欠けているのは、このアウトプットです。覚えた知識は使わないと今一つ定着しませんし、どのように出題されるのかを学んでおかないと、非常に有名な事柄や人名でも答えにたどり着けなかったりするものです。
 アウトプット、つまり知識を使う練習なので、きちんと問題を解きましょう。インプットと並行して行うのもありですが、その際は全範囲をきちんと終わらせられるスケジュールを立てるのをお忘れなく。
 さて、問題演習に何を使うかですが、まずは「一問一答形式」の用語整理タイプの問題集から行き、日本史などでは漢字の書き取りをきちんとできるようにしておきましょう。「一問一答形式」であればそれほど時間もかからないはずなので、インプットと並行して毎月末に行うなどもいいかもしれません。
 「一問一答形式」である程度クリアできるようになったら、リード文付きの問題集(入試形式のもの)に変えましょう。こちらは、時代ごとに分冊になっているもの、テーマごとに編集されているもの、特定の有名大学の入試問題を集めたものなど、様々なものがあるので、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。ただし、初めに、歴史であれば通史、地理などであれば全範囲を通してやっておくのは必須です。もちろん、「一問一答形式」と並行して問題集を進めるのもありです。
 アウトプットを遅くとも12月から始めたいので、インプットは11月までに終わらせるという流れです。
(3)過去問
 アウトプットの段階になったら、いつでも始めて構わないと思いますが、いきなり過去問に行くと、出題形式によっては相当に難しく感じる可能性があります。そのため、アウトプットの演習を進めながら、正答率や定着度を見つつ始めるのがいいかと思います。

問題集やサブノート、参考書の選定でお困りの場合は、ナンバー・ゼロがしっかりサポートします。遠慮なくご相談ください。

-大学受験

執筆者:

関連記事

no image

よいお年をお迎えください

こんにちは。ナンバー・ゼロです。 先ほど今年の最後の授業が終わりました。ある程度はきちんと休みを取らないといい仕事ができないと常々考えているため、年末年始は数日休みを取るようにしているのですが、今年は …

no image

大学受験英語のテーマ(国公立大学編)

こんにちは。 今日からもう三月ですね。花粉もだいぶ飛んでいるようで、私は鼻がつらいです。。。 卒業式が行われた学校も多数あり、年度の終わりを感じる今日この頃です。 今まで一緒に頑張った受験生が卒業して …

no image

国公立2次試験倍率を見て

現在、国公立大学の2次試験倍率が発表されています。まだ確定ではありませんが、センター試験の難化と昨今の経済状況から、概ね予想通りの展開にはなっています。 まず、センター試験難化の影響で、最難関大学は志 …

no image

大学入試の新潮流

昨日、大学入試に大きな影響を与えるであろうニュースがありました。3年後の平成28年度を目処に、東京大学が推薦入試を導入することが報道されたのです。(ニュースはこちらをご覧ください) この報道によれば、 …

no image

赤本と青本

こんにちは。 夏に行われた模試も返ってきて、受験生の意識も変わってくる時期です。 このブログでも何回か触れていますが、受験生の皆さんはもう過去問を入手していますか? まだという人は早めに買いそろえてお …