こんにちは。ナンバー・ゼロです。
昨日に続き今日は社会について、受験までの流れを大雑把に整理します。夏休みの学習の参考になれば幸いです。
社会という科目は、日本史だろうが地理だろうが、どうしても知識を定着させること、つまり暗記と言われることをしなければならない科目です。そして、その暗記の部分が特に大きくクローズアップされ、世の中のほとんどの人が(特に生徒さんたちの多くが)「世界史は暗記ですよね」と言い、ひたすら覚えることだけで十分のような意識を持ちがちです。
しかし、実際に大学に合格している人たちは、実は暗記だけでは不十分だと気づき、どこかの時点できちんと学習する内容を切り替えていたはずです。おそらく、あまり意識せずに学習を進め、受験を切り抜けてきた方が相当数いるとは思います。それでは、実際、どうすればいいのか、以下でまとめました。
(1)インプット
まさに暗記です。タイトルに「夏休み」と振ってあるので、夏の間はもうひたすら暗記でも構いません。この時期に最も注意すべきことは、学校の授業がいつまでに全範囲を終えることになっているのか、あるいは終わらない可能性が高いのか、ということをきちんと把握しておくことです。終わらない可能性が高い、あるいは終わるのが12月になってしまうなどがある程度判明しているのであれば、自分で未習部分を進めておく必要が出てきますので。
今、12月と書いたのは、次に書く項目とつながりがあって、遅くとも11月までにはインプットを終えておくと、入試でかなりの高得点を狙えるはずです。理想を言えば10月ですが、現実的になかなか難しいでしょう。
インプットに使うのは何でも構いません。自分がやりやすいものを使うといいでしょう。例としては、学校の授業ノートや授業プリント、あるいは、自分でノートを作るということも考えられます。ただし、時間的にゆとりがない場合は、自分でノートを作ると最後まで終わらない可能性があります。注意してください。または、市販されている書き込み式のサブノート類を使うのもいいでしょう。非常に使いやすい教材が色々販売されています。
(2)アウトプット
身近なところでは学校の定期テスト、あるいは模試などで点数がなかなか上がらない生徒さんたちに欠けているのは、このアウトプットです。覚えた知識は使わないと今一つ定着しませんし、どのように出題されるのかを学んでおかないと、非常に有名な事柄や人名でも答えにたどり着けなかったりするものです。
アウトプット、つまり知識を使う練習なので、きちんと問題を解きましょう。インプットと並行して行うのもありですが、その際は全範囲をきちんと終わらせられるスケジュールを立てるのをお忘れなく。
さて、問題演習に何を使うかですが、まずは「一問一答形式」の用語整理タイプの問題集から行き、日本史などでは漢字の書き取りをきちんとできるようにしておきましょう。「一問一答形式」であればそれほど時間もかからないはずなので、インプットと並行して毎月末に行うなどもいいかもしれません。
「一問一答形式」である程度クリアできるようになったら、リード文付きの問題集(入試形式のもの)に変えましょう。こちらは、時代ごとに分冊になっているもの、テーマごとに編集されているもの、特定の有名大学の入試問題を集めたものなど、様々なものがあるので、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。ただし、初めに、歴史であれば通史、地理などであれば全範囲を通してやっておくのは必須です。もちろん、「一問一答形式」と並行して問題集を進めるのもありです。
アウトプットを遅くとも12月から始めたいので、インプットは11月までに終わらせるという流れです。
(3)過去問
アウトプットの段階になったら、いつでも始めて構わないと思いますが、いきなり過去問に行くと、出題形式によっては相当に難しく感じる可能性があります。そのため、アウトプットの演習を進めながら、正答率や定着度を見つつ始めるのがいいかと思います。
問題集やサブノート、参考書の選定でお困りの場合は、ナンバー・ゼロがしっかりサポートします。遠慮なくご相談ください。