5月1日に、「富士山の世界遺産への登録を勧告」というニュースがありました。
これによって、今年6月にも富士山が世界遺産へ登録されることになります。
正確に言えば、富士山だけではなく富士山近辺の史跡も含みますので、世界”文化”遺産のようです。
何というか、てっきり世界自然遺産だとばかり思っていたので、少し意外です。
考えてみれば、ゴミ問題が長年懸念されていましたので、自然遺産だと厳しかったのかもしれません。
しかし、同時に登録を目指していた鎌倉は「ふさわしくない」という勧告をもらってしまいました。
これによって、世界遺産への登録は難しくなってしまったようです。
再度の推薦も出来なくなってしまったらしく、扉は閉ざされてしまったのでしょうか…
ここ横浜からですと、鎌倉までは車ですぐですから、楽しみにしていたのですが、残念です。
今日は、富士山が世界遺産へ登録されることを記念して、日本の世界遺産についてまとめてみたいと思います。
それほど大がかりなことはできませんが、一覧にしておくだけでもなかなか便利なものです。
一応、登録順に並べておきます。
なお、地図画像はWikipediaからお借りしました。ありがとうございます。(地図が少し古いです。ごめんなさい。)
01.法隆寺地域の寺社など(奈良県)[1993年]【文化】
02.姫路城(兵庫県)[1993年]【文化】
03.屋久島(鹿児島県)[1993年]【自然】
04.白神山地(青森県・秋田県)[1993年]【自然】
05.古都京都の文化財(京都府・滋賀県)[1994年]【文化】
06.白川郷・五箇山(岐阜県・富山県)[1995年]【文化】
07.原爆ドーム(広島県)[1996年]【文化】
08.厳島神社(広島県)[1996年]【文化】
09.古都奈良の文化財(奈良県)[1998年]【文化】
10.日光の社寺(栃木県)[1999年]【文化】
11.琉球王国のグスクなど(沖縄県)[2000年]【文化】
12.紀伊山地の霊場と参詣道(奈良県・和歌山県・三重県)[2004年]【文化】
13.知床(北海道)[2005年]【自然】
14.石見銀山遺跡など(島根県)[2007年]【文化】
15.平泉(岩手県)[2011年]【文化】
16.小笠原諸島(東京都)[2011年]【自然】
と、こうやって見てみると、西日本に多いですねぇ。
近代以前は日本の文化の重心が近畿地方にあったのだと思い知らされます。
せっかくですので、テストや入試でのポイントもまとめておきます。
1、5、9は、都があったところですから、飛鳥・奈良・平安時代を学習している人は要注意です。
7は、「負の世界遺産」と呼ばれています。悲惨な戦争の象徴ですので。
8は、昨年の大河ドラマ「平清盛」でも出ていたはず…ですので、ある意味旬の世界遺産です。
10は、横浜の小学生が修学旅行で行くことの多い日光東照宮などが含まれています。
13は、現在話題になっている北方領土と目と鼻の先です。地図でまとめて位置関係をおさえておきましょう。
14は、最盛期(江戸時代初期)には世界の銀の三分の一を産出した、日本最大の銀山です。
15は、松尾芭蕉の「奥の細道」で有名です。国語の教科書に出ていないですか?
まとめてみると、一言で日本と言っても、本当に多種多様な国なのだと気づかされます。
明治日本の「外国に追いつけ追い越せ」もある意味正しいですが、元々日本にあるものだって十分素晴らしいはずです。
日本人はそのことに無自覚だとはよく言われますので、しっかり自分の国のことを学んでおきましょう。
もちろんまだ世界遺産になっていない場所にも、見るべきところはたくさんあります。
明日は、「世界遺産”候補”生」と言うべきところを紹介してみようかなと思います。
時事問題の予習だと思って、お読み下さいませm(_ _)m
それではまた。