こんにちは。ナンバー・ゼロです。
ついに9月、響は秋というところでしょうが、ここ最近は9月になっても連日30℃越えということも珍しくなく、残暑というよりは夏の続き、夏が延びたという印象ですね。気候学者たちは何十年も前からこの温暖化に対し警鐘を鳴らしていましたが、ほとんど誰も真剣に取り合おうとせず放置した結果が世界じゅうでのこの天候です。個人個人にできることをしっかりやって、住み良い地球にするよう日々小さなことでも努力しています。
さて、今回から第3問です。こちらも、配点やCEFRのランク等は以前の『共通テストとは』の記事を参照してください。第3問の問題文にざっと目を通すと、英文の読みやすさは第1問、第2問とあまり変わらないと感じるでしょう。ただし、ジャンルを一言でいうと、ストーリー性のあるいわゆる「物語文」ということになり、第2問までとは文章の性質が異なります。
しかし、物語文と言っても、センター試験の第5問のようなまさしく長文と言える長さではなく、300語程度の文章です。ただ、第2問までと比べると長いので時間配分には注意が必要です。
ここで予想される英文のジャンルとしては、ブログの記事(日記)や雑誌等に投稿された記事などが考えられます。
それでは第3問Aについて見ていきましょう。
ブログに掲載された記事に関する問題です。記事、物語と言っても、端的に言えば日記です。実際にこの程度のブログがあるとしたら、大学入学程度の英語力でスラスラ読めて当然というレベルです。しかし、今まで同様、ただ読めるだけでは点数につながらないということにならないよう、どのような読み方をすればいいのか、常に意識しながら取り組むようにしましょう。
大きく物語文というくくりで考えると、注意すべきは登場人物(ここの問題では筆者)の行動とその時系列、登場人物の心情です。現代文の問題と変わらないので、読み方は同じようになりますが、英単語ということで考えるならば、感情を表す語(易しいところで言うと「excited」や「surprised」など)に気をつけながら読むといいでしょう。
⇓⇓⇓問題はこちら⇓⇓⇓
第3問A
【Comment】
問1
『the school festival』全体についての設問です。選択肢に書かれているイベントや行動などが問題文中のどこにあるか照らし合せて、正誤判定を行いましょう。注意すべきは問題文中の仮定法で書かれている文章です。選択肢と合わせてチェックするには、仮定法(と直説法)に対する正確な理解が必要になります。
問2
選択肢を見るとブログの筆者がどう感じたかの設問だと判断できます。こちらは先に指摘した心情と行動に関する設問です。問題文中の該当箇所と選択肢の表現の言い換え箇所が適切に対応しているかチェックしましょう。
共通テストは読解がメインと言いながら、文法(仮定法と直説法)に関する知識がないと正解できない設問が出てきました。問題文中に文法のポイントが一つもないとは考えにくいため、この手の問題はどこに出てきてもおかしくありません。そもそも文章を読むためには文法の知識を運用する必要があるので、文法の独立した大問がないからと言って、文法をおろそかにした学習をしないように注意してください。