こんにちは。ナンバー・ゼロです。
8月もとうとう今日で終わりですね。生徒さんたちは短いながらも充実した夏休みを過ごせたでしょうか。コロナウイルスの感染拡大のため、思う存分遊んだり、スポーツや部活をしたり、といったことはなかなかできないかと思います。精神的には辛いことですが、自分にできることをして、なんとか乗り切っていこうと日々生活しています。
今回は第2問Bについて見ていきましょう。
問題文のタイトルと英文のスタート部分を読めば、携帯電話の使用(制限)に関する記事だと分かるでしょう。ここまでの問題文とは違って、入試問題ではよく目にする説明文と言えます。
こちらも英文を読むこと自体にあまり問題はないと思われますが、設問にはそれぞれクセ(特徴)があって、若干戸惑った生徒さんも多いのではないでしょうか。第2問Aと繰り返しの内容になりますが、『fact』=『事実;客観的な内容』と『opinion』=『意見;主観的な内容』を正しく分類しなければ正解できない設問があります。これも繰り返しですが、CEFRのランクにあった、情報を事実と意見に整理することができるかがカギになります。
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第2問B
【Comment】
問1
『won’t be allowed』という部分があるので、何が許されていないか、逆に言えば、何が禁止されているかを見つけ出せばOK。解答には関係ないですが、これは『fact』の部分ですね。
問2
『opinion』に関する設問です。①の選択肢は確かに『opinion』で、一般的に正しそうな内容ですが、問題文中に記述がないので注意すること。この手の選択肢に引っ掛かるようだと、問題文の読み込みが浅いのか、あるいは自分の主観で解いていないのか、振り返りが必要です。
問3
問2に続き『opinion』に関する設問です。注意事項は、問2は記事の内容に賛成の立場、問3は記事の内容に反対の立場だということ。よくあるタイプですが、問題文の内容に賛成なのか、反対なのかを明確にして解きましょう。意見を記述させるタイプの英作文(慶應義塾大学経済学部など)は、この手の問題の最難関といったところでしょうか。
問4
抽象的な内容の英文を問題文に即した内容で解釈させる設問です。問題文に即したというところがポイントなので、やはり問題文中に記述がない内容は答えになりません。
問5
人名が出てきているので、該当箇所はすぐに見つかるはずです。注意事項は、問4と同様、文章を訳せばいいというものではないということ。完全に国語の問題のようですね。
それでは第2問のまとめです。
①英文だけでなくイラストからも必要な情報を見つけられるよう、ある程度推測しながら読む癖をつけておく。
②『fact』と『opinion』を識別できるよう、客観的な表現と主観的な表現を見分けられるようにしておく。
③問題文に直接的な記述がない場合、問題文の内容からどこまでが解答になりうるのか判断できるよう思考力を鍛えておく。
④英文をただ日本語に訳すだけではなく、常に前後の文章とのつながり(文脈)を考えて読む練習をしておく。
⑤問題文の内容を一言でまとめて言える(要旨が答えられる、タイトルをつけられる)ようにしておく。