こんにちは。ナンバー・ゼロです。
そろそろ夏休みが終わり、学校が再開した生徒さんも多いのではないでしょうか。スタートから物議を醸し続けている『Go To トラベル』ですが、観光産業にとっては絶好のチャンスではありますが、経済と感染防止を両立させるのは非常にデリケートで困難な問題だと感じます。私も個人的には旅行は大好きで、ぜひこの機会を利用したいとは思うのですが、コロナウイルスの感染拡大を考えると、いささか躊躇われてしまいます。「躊躇う」の漢字読めていますか?もちろんこれを読んでくれている生徒さんは読めますよね。
今回から第2問です。こちらも、配点やCEFRのランク等は以前の『共通テストとは』の記事を参照してください。第2問の問題文にざっと目を通すと、英文の読みやすさは第1問とあまり変わらず、それほど読みにくくはないと感じるのではないでしょうか。しかし、実際に設問に取り組んでみると、予想以上に難しく、解きにくく感じた生徒さんが多いのではないかと考えられます。なぜそう感じるのかについては、以下の問ごとのコメント欄を参照ください。
ここで予想される英文のジャンルとしては、ウェブサイトの情報記事や身近な問題についての記事、または、パンフレットや説明文などが考えられます。今回のプレテストのように、日頃あまり目にしない料理のレシピなど、生徒さんによっては戸惑った可能性もあるでしょう。
それでは第2問Aについて見ていきましょう。
検索したウェブサイトの料理のレシピに関する問題です。正直なところ、日常料理をすることがない場合、相当戸惑ったことと考えられます。私も一瞬「えっ」と感じてしまいました。ただ、英文自体はCEFRのランク通り、普通にスラスラ読めるものです。第1問と比べて雰囲気が違うのは、微妙に挿入されたイラストと設問の内容です。
特に設問の内容に関しては、問4の『fact』と問5の『opinion』には注意が必要です。ここは完全に国語の問題と同じように考えるべき設問で、『fact』=『事実;客観的な内容』と『opinion』=『意見;主観的な内容』を正しく分類できたかです。CEFRのランクにあった、情報を事実と意見に整理することができているかがカギになります。
⇓⇓⇓問題はこちら⇓⇓⇓
第2問A
【Comment】
問1
レシピ部分だけではなく、一番下のレビュー部分もチェックできたかどうか。どんな人、どんな場合向けのレシピかというところが見えればOKですね。
問2
選択肢を先に見ると、すべて時間に関する語句です。以前、全体的な話で指摘した通り、数字に関する設問が出ています。レシピの時間に関する数字をもれなくチェックしましょう。
問3
『Someone who does not like raw carrots(文章のS)』が『may eat(文章のV)』するという部分から、『carrots』の調理に関係していると推測できると解決が早いでしょう。
問4
選択肢の中身を二つに分類するのもテクニックの一つです。先に触れていますが、主観内容と客観内容に分類し、記号やマークをつけるといいでしょう。
問5
問4でも同様ですが、問題文中に記述がない(根拠がない)選択肢は消去しましょう。二つに分類するのと同時進行で進められると、解く時間を大きく短縮することができます。練習をしっかりしておきましょう。問4と問5で『fact』『opinion』が対になっているので、慌てて逆を答えないこと。
文章を読んで解答するという手順を踏む以上、英語であっても問題文中に必ず根拠になる部分があるはずです。選択肢のチェックでは常に意識すべきことです。一般的に正しい当然の内容だからと言って、問題文中に根拠のない選択肢を選ばないように心がけましょう。