平成27年度、つまり平成25年春に高校2年生になる学年が受験する年から、センター試験も理数科目が新課程に移行します。
以前、「理科」についてセンター試験での変更点をまとめました。(記事はこちら)
今日は「数学IA」での変化を予想してまとめていきます。
“予想”という表現になってしまうのは、まだはっきりしたことが発表されていないからです。
近いうちに大学入試センターから発表があると思われますので、詳しいことは発表待ちです。
新課程に移行したのは、平成25年4月に高校2年生になる学年からです。
新高校2年生の大部分が数学IAは修了しているはずです。
何もしないと学習した内容を忘れてしまいますから、定期的に復習する必要があります。
復習の際は「入試でどのように扱われるか」を意識しておけば、受験直結になり、効率も良いでしょう。
ぜひこの記事を参考にして、復習の計画を立てて下さい。
最初に新課程の数学IAについて、単元を確認しておきます。
[数学Ⅰ]※全単元を学習する
1.数と式
2.集合と命題
3.2次関数
4.三角比
5.データの分析
[数学A]※2単元を選択して学習する
1.場合の数と確率
2.平面図形
3.整数の性質
旧課程からの変化は大きく分けると2点です。
1つ目は、「データの分析」が数学Bから移行してきたこと。
2つ目は、「整数の性質」が新しく加わったこと。
では、センター試験はどのように変わるのでしょうか?
端的に述べますと、最も影響を受けるのは今の形式での第3問(三角比)です。
現在の第3問は、三角比と平面図形を組み合わせた問題になっています。
しかし、新課程ですと、数学Aで「平面図形」を履修しない可能性があります。
そうなると、現在のように三角比に組み合わせることができなくなるのです。
予想されるに、もっとシンプルな問題形式になり、易しくなるでしょう。
現在の数学IAでもっとも難しいとされる第3問が易化するのはありがたい話ですね。
全体的な話になると、現行の数学ⅡBのように必答問題と選択問題に分けられるでしょう。
必答問題は数学Ⅰの範囲から、選択問題は数学Aの範囲から構成される気がします。
(ただし、数学Ⅰの「データの分析」は選択問題になる気がしますが…)
ですので、数学Aの範囲での選択の仕方を考える必要があるでしょう。
どう選択するのがベターなのか?
その後の私大一般入試や国公立2次試験を考えて選択するのが良さそうです。
となると、やはり「場合の数と確率」は外せないでしょう。必ず出ますから。
後は大学の出題傾向ですが、難関大学では「整数の性質」は頻出ですし、ベクトルとの相性を考えると「平面図形」をやっておきたい…
要はどちらかを切り捨てることは難しいのです。
よって、『数学Aも全ての単元を学習しておこう』という結論になってしまいます。
まあ「備えあれば憂いなし」は数学においても金言なのですね。
…ちょっと長くなってしまいましたね。
数学Aの学習の仕方についてもう少し書きたかったのですが、続きは明日にします。
ぜひ明日もお読み下さいm(_ _)m
では今日はこの辺で失礼します。