こんにちは。ナンバー・ゼロです。
前回は個別指導塾の講師対生徒の形式について説明しましたが、今回からは具体的にどのように授業が進むのか、なぜそのように進めるのか、それぞれを実施する意味は何か、といったことを説明していきます。
教室での授業、家庭教師での授業を問わず私たちは次のように進めています。
①宿題のチェック
どの学習塾、どの講師でも必ず行っていることですが、実は塾によってあるいは講師によって、その精度はさまざまです。塾あるいは講師によっては、宿題を実行したか否かを確認するだけということもあります。
しかし、私たちがあえて「チェック」という言葉を使っているのには理由があります。 他の塾ではあまり見られないのですが、私たちはかなりの時間を使って一通りの見直しを行います。特にミスした部分については説明・解説を行うだけではなく、お子様に説明してもらうなどして弱点を埋めていきます。
テストなどにも同じことが当てはまりますが、見直しをするのかしないのかでその後の定着状況が大きく変わってきます。問題を解いて、正誤チェックをして終わりにしてしまうのでは、宿題をすることから得られるものが相当減ってしまいます。学習習慣が身についてくれば、宿題のチェック(見直し)も生徒様自身がひとりでできるようになっていきます。最終的には宿題の実施+チェックを通して、生徒様がひとりで自宅学習をできるようにするというのが大きな目的です。
宿題の見直しを徹底的に行うからこそ、私たちは宿題の内容や難度には細心の注意を払っています。詳細については『宿題の出題』を参照してください。
②チェックテスト
確認テスト、チェックテスト、あるいは到達度テストなどと呼ばれるものが、ほとんどの塾や予備校で実施されています。私たちも原則、宿題チェックの後か授業の最初にチェックテストを行っています。
チェックテストと言っても色々なものがありますが、私たちが行っているものは前回の授業の内容が理解できているかを確認するテストです。時間は5-15分くらいです。
前回の授業の理解度を確認するものなので、授業内容を超えるものは出題しません。そのため、チェックテストができなかった場合は、前回の授業内容を理解できていないのか、あるいは1週間何も学習していなかったのかということになってしまいます。チェックテストの出来具合によっては、先の単元には進まずさかのぼって授業を行うこともあります。
また、受験生などの場合は必要に応じて、英語では単語テストや熟語テスト、数学では計算トレーニング、国語では漢字・語句テストなど、授業内容とは直接関係のないチェックテストを通常のチェックテストに加えて行っています。
どのテストも、その時々に応じて適当なものを作成しています。今までのストックも大量にあるため、利用できる場合はそのストックの中から選んで使うこともあります。
今回は宿題のチェックとチェックテストについて触れました。次回は授業そのものの進め方についてお話します。