今週の教材は、「速読英単語(1)必修編 クイックチェック」です。
これは単語帳ではなく、問題集と考えてください。この教材だけで単語を覚えることは難しいでしょう。
それではどんな人がこのクイックチェックを使うべきなのかと言いますと…
「速読英単語 必修編」を一通り学習した人が、覚えているかどうかのチェックに使うのがベストです。
この教材には必修編の全ての単語が出ているわけではなく、その中で重要な1000語が厳選されているので、短時間で終えられるのも利点です。
また、単語の学習はなかなか成果を実感しにくいものです。
「一生懸命単語帳を使って勉強しても、他の文章で使われると全く分からない」などの悩みは良く耳にします。
記憶を定着させるには、一つの単語に様々な形で触れることが不可欠で、この教材はその一助となるものです。
速単をお使いの方、今始めれば春休みと4月で終わりますので、ぜひ使ってみてください。
ご購入はこちらからどうぞ→速読英単語(1)必修編 クイックチェック [改訂第5版]対応
1.特徴
見開きで一つの単元が完結します。
左側のページに単語とその意味が集約されています。
ただ、ここには空所が多数あるので、速単必修編を参照しながら埋めていく必要があります。
ここまで来ると若干スペルが難しい単語もありますが、このレベルまで書けるようにしておけば入試でも不足はないでしょう。
特に、東京大、京都大、一橋大、早稲田大(法・政経・国際教養)、慶應義塾大(経済)などを受験する人は単語を「書く」ことをおろそかしないようにしましょう。
右側のページには、空所補充形式の問題と実際の入試問題が並んでいます。
時間がない場合は、左側のページはおいておいて、ここの問題を解いて理解度をはかっていけばよいでしょう。
速単必修編でしっかり覚え込んできても、実際に問題で使われるとなかなか難しいものです。
出来なければ戻ればいいだけなので、落ち込まずに前向きに取り組みましょう。
とにかくコンパクトなので、ボリュームに圧倒されてやる気が出ないということにはならないはずです。
また、英語が重要とは言っても、英単語の学習にそれほど多くの時間を使うことは出来ません。
単語よりも長文や文法の演習に時間を割かなければ、模試や入試での得点向上は難しいでしょう。
それだからこそ、この教材を用いて“必要最小限の時間”で英単語をおさえていくのが好ましいです。
空いた時間を他の勉強に使えれば、より時間を有効に使うことが出来ます。
また、まだ受験までは時間がある高校2年生の場合は、確認テスト代わりにこの教材を使うと良いでしょう。
「単元を一つ学習したら、少し時間を空けてこの教材でテストをする」→「点数が一定の水準を超えなければ、後日やり直す」…
このサイクルを回していけば、定着が良いことはもちろん、受験に向けて良い習慣を身につけることが出来ます。
「解く」→「出来ないところは復習」という作法が身についていないと、ザルで水をすくっているのと同じになってしまいます。
『たくさん勉強してるけど、成績が上がらない』という人はこの作法が身についていないことが少なくありません。
『どうしたらいいか分からない…』という方、ぜひお問合せください。迅速に対応させて頂きます。
ベースとなる単語帳が「速読英単語 必修編」ですから仕方ないのですが、英語が苦手な人には辛いでしょう。
この教材と同等のものが「速読英単語 入門編」にも存在すれば、苦手な人でも無理なく使うことが出来ると思うのですが…
こればかりはZ会の編集部の方に期待するしかないのが残念です。
そのようなケースを除けば、この教材は十分に役割を果たしてくれると思います。
前述の通り、『これ一冊で単語は完璧になる』などと過度な期待は禁物ですが。
それほど新しい教材ではありませんが、使い勝手が良い教材ですので取り上げてみました。いかがだったでしょうか?
Z会の教材は組み合わせて使える教材が多いので、その点が魅力の一つです。
教材に限った話ではありませんが、組合せによっては1+1が5にも10にもなる可能性があります。
当教室では、市販教材の使い方なども研究しております。ご関心をお持ちの方、お気軽にお問合せください。
日々教材研究を続けています。必ずや皆さまのお役に立てるものと思っています。
それではまた。